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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアとタイは、係争中の国境地帯における停戦合意を受け、それぞれに「暫定監視団(IOT)」を派遣し、現地の状況について監視・検証・報告を行っている。
IOTはいずれもマレーシア国防駐在官の指揮下に置かれ、立ち入り制限のある地域への異例のアクセスが許可されている。
カンボジア側のIOTは、6月28日の停戦発効後、初めてプレア・ヴィヒア寺院およびその周辺地域を視察した。
同寺院はユネスコの世界遺産に登録されており、タイ軍による空爆で損傷を受けたとされている。視察団はマレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、ラオスの代表によって構成され、カンボジア国防省の協力の下で現地入りした。
一方タイ側では、タイ駐在のマレーシア国防駐在官が指揮するIOTが、シーサケート県のパー・モー・イー・ダーンなどを視察した。
視察にはブータンを除くASEAN加盟8か国からの代表が参加し、カンボジア軍の動向や地雷の設置に関する疑念が提起されたが、カンボジア側はこれを否定している。
カンボジア国防省は、事実に基づかない情報の拡散が平和構築を阻害するとして、これらの疑念に対し強い非難を表明した。
両国間の国境問題は、国境委員会(GBC)および地域国境委員会(RBC)の枠組みのもとで継続的に協議されており、関係正常化に向けた一定の前進が報告されている。
国防省報道官は「停戦合意の厳守こそが、平和と安定、そして両国関係の正常化への道を切り開く」と述べた。
カンボジア政府は、ASEAN諸国および米国・中国など関係国と連携しつつ、国際法およびASEAN憲章に基づく平和的解決を目指す姿勢をあらためて確認している。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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