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<写真:khmertimeskh.com>
中国政府は、カンボジアとタイの国境付近で発生した武力衝突によって避難を余儀なくされた住民を支援するため、約246万ドル相当の緊急人道支援をカンボジア政府に提供した。
支援物資の第一陣は12月28日、ワン・ウェンビン駐カンボジア中国大使を通じて正式に引き渡され、テント、毛布、食料など、避難生活に不可欠な生活必需品が含まれている。
今回の支援は、64万人以上に及ぶ避難民の生活改善と困難の克服を目的としており、中国はこの衝突に際し、支援を最初に表明した国となった。
中国は今回に先立ち、2025年8月にもオッダーミエンチェイ州の避難所で暮らす住民に対し、10万ドルの支援金を提供しており、継続的な支援の姿勢を示している。
ワン大使は、物資支援に加えて外交面でも和平構築と信頼回復に向けた努力を重ねていると述べ、カンボジアとタイ両国による停戦発表を歓迎する意向を表明した。
この動きに関して、プノンペン王立大学の地政学専門家であるトン・メンデイビット氏は、中国の支援が単なる人道的措置にとどまらず、地域の安定化に向けた戦略的関与の一環であると指摘した。
迅速な対応は、カンボジア政府および国民との信頼関係を一層強化し、中国が「平和的仲介者」としての役割を国際社会に印象づけるものであると分析している。
カンボジア国家災害管理委員会の発表によれば、12月時点で避難民は約64万4000人に上り、うち20万人以上が政府や団体の設置した避難所で生活し、残りは親族宅などに身を寄せている。
今回の衝突によってこれまでに31人が死亡、94人が負傷しており、依然として厳しい状況が続いている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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