カンボジア観光業に逆風、外国人観光客の減少が顕著

カンボジア観光業に逆風、外国人観光客の減少が顕著
2025年12月29日(月)00時00分 公開
カンボジア観光業に逆風、外国人観光客の減少が顕著

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア観光省は12月26日、2025年1月から11月にかけて同国を訪れた外国人観光客が517万人となり、前年同期比で13.8%減少したと発表した。

 

観光業はカンボジア経済の主要産業の1つであり、この大幅な減少は深刻な影響を及ぼす可能性があると注目されている。

 

訪問者数を国別に見ると、最も多かったのはベトナムからの観光客で111万人、次いで中国が110万人、タイが101万人となった。

 

中国からの訪問者数は前年同期比で43.5%増と大きく伸びたが、タイからは47%減と著しい落ち込みを記録した。

 

カンボジア工科大学中国・ASEAN研究センターの副所長であるトン・メンデヴィ氏は、観光客数の減少要因として、地域経済の減速に加え、近隣諸国との観光客誘致競争の激化を挙げた。

 

また、航空便の接続状況や観光地の多様性といった根本的な課題が依然として解決されていないとも指摘した。

 

観光業は、繊維製品・履物・旅行用品の輸出、農業、建設・不動産と並ぶカンボジア経済の四本柱の1つであり、その停滞は経済全体への波及も懸念される。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories