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<写真:Khmer Times>
カンボジアの養殖業は今後5年間で年平均5%の成長が見込まれ、新たに10万の雇用を創出する可能性がある。
農林水産省漁業局の養殖開発部長であるタイ・ソモニー氏は、プノンペンで開催された第1回カンボジア養殖展示会で、同国の養殖業の経済規模が年間約2億ドルと推定されていることを明らかにした。
ソモニー氏によると、地元品種の生産チェーン拡大や食品安全基準の向上による品質強化を通じて、養殖製品が国際市場への輸出可能性を大いに秘めている。
しかし、ソモニー氏は現在、養殖業界が様々な課題に直面していることも指摘した。
課題には、養殖農家が直接魚を販売する際の市場の不安定さ、年間を通じた魚供給の不均衡、隣国からの低価格養殖製品との競争、養殖技術の限界、小規模投資、不十分な収集・流通施設、多様性の不足した加工技術などが挙げられる。
こうした課題にもかかわらず、養殖業の発展を目指して、漁業局は2025年から2034年を対象とする新たな戦略計画を策定中であるという。
ソモニー氏は「養殖業の発展により農家や事業者の収入向上が期待され、国際市場への輸出を通じた雇用創出にも寄与するであろう」との期待を示した。
農林水産省のクン・サヴォエン国務次官も、養殖業が農村地域の貧困削減や生活水準の向上に貢献している点を強調し、政府が農業を国家経済の発展と貧困削減を担う重要分野と位置付けていると述べた。
サヴォエン氏はまた「農業の持続可能な競争力の向上と食料安全保障の確保を通じ、国家経済に大きく貢献していく」とのビジョンを示した。
このような取り組みはカンボジア養殖業の将来的な成長を後押しするとともに、農村経済の発展に寄与するものと期待されている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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