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<写真:Khmer Times>
カンボジア税関・消費税総局(GDCE)の報告によると、カンボジアの鉄鋼輸入額が国内建設業界の急成長に支えられて2024年に大幅に増加している。
鉄鋼輸入額は6億3100万ドルに達し、2023年の3億7200万ドルから69.6%の増加を記録した。
GDCEによれば、2024年12月単月の鉄鋼輸入額は6900万ドルを超え、前年同月の3900万ドルから76.9%の増加となった。
この大幅な輸入増加は、停滞状態から回復しつつある建設業界の成長を示している。
カンボジア建設業界の成長を後押しする要因として、2023年から2033年にかけて実施される交通・物流システムの包括的マスタープランが挙げられる。
この計画ではインフラ整備への大規模な投資が見込まれ、2026年から2028年にかけて建設業界を年間7.3%成長させると予測されている。
世界的な調査会社リサーチ・アンド・マーケッツによると、2025年の成長率は6.8%に達し、2023年の推定成長率5.8%を上回る見通しである。
また、2025年から2028年におけるカンボジアの建設業成長率7.3%は、東南アジア地域平均成長率6%を大きく上回るとされている。
一方で、住宅市場は供給過剰や建設コストの上昇、投機的投資を抑制する規制の影響で依然として低迷している。
しかし、シンガポールを拠点とするリサーチ会社プロパティグルーによれば、プノンペンは東南アジアにおける商業不動産投資の主要ターゲットとして注目を集めているという。
プロパティグルーは特に中国からの直接投資はカンボジアの商業部門を支える重要な要因となっており、この傾向は今後も続く見込みであると指摘している。
鉄鋼輸入においても、中国、ベトナム、タイが主要な供給元となっている。
2023年のカンボジア建設業成長率は1.1%で、前年の0.5%を上回るものの、依然として低迷していた。
しかし、鉄鋼輸入の増加とインフラ投資の加速が業界全体に明るい見通しをもたらしている。
建設業界が今後も成長を続けるためには、住宅市場の停滞や規制強化といった課題への対応が必要である。
これらの問題を克服することで、カンボジア建設業界は地域内での競争力をさらに高めることが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。