鳥インフルエンザ感染、カンボジア東部で3歳男児死亡

鳥インフルエンザ感染、カンボジア東部で3歳男児死亡
2025年03月26日(水)00時00分 公開
鳥インフルエンザ感染、カンボジア東部で3歳男児死亡

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア保健省は、東部クラチエ州において3歳の男児が高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染し、3月24日に死亡したと発表した。2025年に入ってから国内ではすでに複数の死者が確認されており、当局は感染拡大への警戒を一段と強めている。

 

亡くなった男児はクラチエ州チェットボレイ郡ボスラオ村に居住しており、発熱や咳、呼吸困難といった症状を呈し、3月23日に入院していた。家族が飼育していた鶏のうち5羽がすでに死亡し、その他の鶏にも病状が見られたため、当局は家禽との接触を通じた感染の可能性が高いとみて調査を進めている。

 

保健省は国家および地方の緊急対応チームを派遣し、男児と接触した人物への聞き取り調査および検体採取を実施した。感染の疑いがある例の早期発見に努めている。接触者には抗ウイルス薬タミフルの投与を行い、あわせて地域住民への感染予防に関する啓発活動を開始した。

 

保健省は「発熱、咳、鼻水、呼吸困難などの症状がある場合、とくに過去14日以内に病気または死亡した家禽と接触があった場合には、直ちに医療機関を受診することが重要である」として、警戒を呼びかけている。

 

カンボジアでは1月にもコンポンチャム州で28歳の男性が、2月にはプレイベン州で2歳の男児がH5N1型により死亡しており、致死率の高いこのウイルスに対して各国が監視体制を強化している。

 

感染は主に病鳥との接触を通じて人に伝播するとされており、さらなる感染拡大が懸念されている。

 

 

 

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