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<写真:Khmer Times>
カンボジア保健省は、2025年に入って初めて確認されたH5N1型鳥インフルエンザによる死亡事例を受け、感染拡大を防ぐための予防措置を強化している。
この事例では、コンポンチャム州チャンカルルー郡チャンカーンアンドウンコミューン第22村に住む28歳の男性が死亡した。
同省は1月13日、この男性がH5N1感染に起因する合併症で同日に亡くなったと発表した。
調査によれば、男性は飼育していた家禽(かきん)の世話をしており、発病直前には病気の鶏の肉を摂取していたことが確認されている。
保健省は農林水産省や環境省と協力し、全国および地方の迅速対応チームを動員して、人間および動物における感染源の特定と調査を進めている。
また、故人と接触した人物の追跡調査を実施するとともに、地域住民の健康状態を監視して感染拡大の防止に努めている。
感染が確認された地域では、抗ウイルス薬「タミフル」をリスクの高い人々に配布し、公衆衛生教育キャンペーンを開始した。
住民に対しては、異常な家禽の死亡を見つけた場合、速やかに地元の動物衛生当局に報告するように呼びかけている。
さらに保健省は、次のような予防措置を市民に推奨している。
病気や死亡した家禽との接触を避けること、鳥を扱う際には手袋やマスクを着用すること、石けんを使った手洗いを徹底することなどである。
また、発熱や咳、呼吸困難などの症状があり、過去14日間に家禽と接触した経験がある場合は、速やかに医療機関を受診するように促している。
保健省の報道官であるコイ・ヴァニー氏は、H5N1型鳥インフルエンザの深刻さについて警鐘を鳴らした。
同氏によれば、感染経路の多くは感染した鳥との密接な接触によるもので、人から人への感染はまれであると説明された。
しかし、ウイルスの変異によって公衆衛生に重大な脅威をもたらす可能性は依然として存在するという。
政府は今後も監視体制を強化し、予防措置を徹底する方針を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。