カンボジア、農産物輸出が急伸

カンボジア、農産物輸出が急伸
2025年07月28日(月)00時00分 公開
カンボジア、農産物輸出が急伸

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア商業省が発表した最新報告によれば、2025年上半期における同国の農産物輸出額が大幅な伸びを示した。

 

主要輸出品はコメ、バナナ、マンゴー、キャッサバ、カシューナッツ、トウモロコシ、コショウ、タバコなどであり、農業分野の成長が国の輸出構造に与える影響の大きさが明らかとなった。

 

2025年1月から6月にかけて、もみ米の輸出額は前年同期比19%増の5億4200万ドル、精米は12%増の2億8900万ドルに達した。

 

中でもカシューナッツは前年比56%増の7億5300万ドルと顕著な成長を記録し、バナナも26%増の8900万ドルと堅調な伸びを見せた。

 

一方で、キャッサバは10%減の4億4500万ドル、ゴムは8%減の2億900万ドル、マンゴーも0.2%減の9800万ドルと、一部品目では減少傾向も見られた。

 

トウモロコシ、コショウ、ロンガンのその他農産物の輸出額合計は5900万ドルである。

 

フン・マネット首相は6月、国内農業生産の強化と国産品の活用促進を国民に呼びかけ、西部州を中心とした農産業の高度化戦略を発表した。

 

政府は、農業分野における付加価値の創出と経済基盤の多様化を推進し、輸出主導型の経済モデルから持続可能な内発的成長への転換を図っている。

 

農林水産大臣ディット・ティナ氏は、カンボジア農業の進展について、「食料不安の克服から食料安全保障の確立、さらには国際市場への供給能力の強化に至るまで、大きな成長を遂げている」と評価した上で、農業が国の経済を支える「四本柱」の1つであることを強調した。

 

現在、政府は農業の商業化と高付加価値化を目的とした新たな政策戦略を推進中であり、農家の収入向上、農業生産の効率化、そして持続可能な発展を同時に実現する枠組みの構築を目指している。

 

これにより、農業分野が単なる一次産業から脱却し、経済の中核を担う産業へと進化することが期待されている。

 

 

 

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