韓国に危険ドラッグRUSHを密輸、カンボジア人男性を逮捕

韓国に危険ドラッグRUSHを密輸、カンボジア人男性を逮捕
2025年10月16日(木)00時00分 公開
韓国に危険ドラッグRUSHを密輸、カンボジア人男性を逮捕

<写真:khmertimeskh.com>

 

釜山税関はカンボジア国籍の32歳の男性を、合成吸入薬「ラッシュ(Rush)」を密輸・販売したとして麻薬類管理法違反の疑いで逮捕し、昌原地検統営支部に送致したと発表した。

 

ラッシュはイソブチルニトリットやイソプロピルニトリットを主成分とする合成薬物であり、吸入により一時的な高揚感を引き起こす。

 

主にナイトライフで媚薬として使用されるが、意識喪失や心停止など重大な副作用を招くことから、韓国では一時的に第2種麻薬に指定されている。

 

当局の発表によれば、同容疑者は速達貨物を日焼け止めや化粧品と偽装してラッシュ60本(計720ml)を7月16日に仁川国際空港経由で密輸しようとした。

 

しかし、税関の検査で発覚し、捜査の結果、慶尚南道巨済市の自宅からさらに41本が押収された。

 

加えて、4月と5月にも計93本を密輸していたことが判明し、総計153本が国内に持ち込まれていた。

 

ラッシュの1回の使用量は約1mlとされ、押収量は約2370回分に相当する。調べによれば、被告はSNSを通じて主に性的少数者を対象とした出会い系アプリ等で薬物を販売していたという。

 

また、購入者の1人であるベトナム国籍の不法滞在者が慶尚南道金海市で逮捕され、強制送還された。

 

釜山税関は「外国人労働者であっても違法薬物の密輸・所持は処罰対象である」と強調し、今後も外国人による薬物犯罪への取り締まりを強化するとしている。

 

 

 

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