おすすめのプロモーション
<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア商業省は、同国の香辛料産業の競争力強化を目的とした「国家ペッパー戦略」の策定を進めている。
2024年には世界的な需要増を背景に、胡椒の輸出額が約3400万~3500万ドルに達し、前年比で130~150%の大幅な伸びを記録した。
この戦略は、カンボジア産胡椒の品質向上および国際市場へのアクセス拡大を二本柱としており、商業省のヴァ・ルッサン政務次官が主導する会議において、政策草案の精査が行われた。
会議には商業省の幹部、農業分野の専門家、ならびにカンボジア香辛料連盟など関係団体の代表が出席した。
協議の中では、欧州連合(EU)およびドイツが支援する「CAPSAFE」プロジェクトとの連携が重要視された。
同プロジェクトは、カシューナッツおよび胡椒の持続可能かつ包括的なバリューチェーンの構築を支援するものであり、農家の所得向上と輸出競争力の強化に資することが期待されている。
現在、カンボジア産胡椒の主な輸出先はベトナム、中国、EUであり、なかでも地理的表示(GI)保護を受けている「カンポットペッパー」は欧州市場において高い評価を獲得している。
世界的な供給の逼迫により、胡椒価格は上昇傾向にあり、同国産品の競争力向上に追い風となっている。
カンボジア政府は今後、国際基準および市場ニーズに即した政策設計を進めるとともに、品質保証体制や輸出体制の整備を図り、持続可能な胡椒産業の育成を目指す方針である。
[© poste-kh.com 2016-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。