ASEAN諸国のインフラ整備、地域経済統合が要に

アセアン諸国で良好なインフラ整備が整うかどうかは、地域経済統合が前提条件であると、各国の代表らは昨日、世界経済フォーラムで語った。
 
「外資の直接投資を誘発し、物品の輸送コストを削減、観光客を増やすことができるため、カンボジアのインフラ整備はかなり重要である。」と公共事業運輸省のサン・チャントール大臣は述べた。 

チャントール大臣は、「年次国家予算を見てもわかるように、質の高いインフラを整えることは、カンボジア政府にとって優先事項である」と言った。 

「予算は政府の支出がわかる。 しかし、我々はまた高速道路、鉄道、港湾を建設するために、外国の銀行や多国籍の貸出機関からの長期低利貸付を受けている」と同氏は、ASEAN世界経済フォーラムのパネルディスカッションで語った。

しかしながら、チャントール氏は長期低利貸付額はまだ不十分であり、官民パートナーシップを通じて国のインフラを発展させるために民間企業にも呼びかけたという。
 
同氏はまた、アセアン経済共同体における地域間の相互協力に新たな重点を置き、インフラ整備のため、 ASEAN地域の国境を越えた投資拡大を目指していきたいと述べた。

カンボジアとタイ、ベトナム、ラオスを結ぶ道路を建設するには、投資が必要である。ただ、これによりカンボジアと周辺国とのつながりが強化されるだろう」とチャントール氏は付け加えた。
 
「カンボジアとタイの間の鉄道建設は最終段階にあり、プノンペンからベトナムのホーチミンまで鉄道を建設するための資金も集めている」
 
タイの交通省アーコム・トゥームピッタヤーパイシット大臣は、国境を越えたインフラ整備と国境を越える手続きの簡素化により、道路の交通量が増加し、ASEAN地域の商品、サービス、観光業、貿易が拡大する可能性があると述べた。
 

アジアインフラ投資銀行総裁ジン・リクン氏は、ASEAN諸国のつながりは道路や鉄道を問わず深く結びついているという。
 
これらのインフラ投資コストは高くなるため、最適な方法で行う必要がある。 

「インフラの不足はアセアン地域の成長を抑制してしまい、2025年までの共通市場の形成を妨げるだろう」と同氏は語った。



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