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第1四半期においてカンボジアからの輸出量が、前年同時期と比べ約12%増加した。
輸出先であるアメリカとEUの経済状況が改善されたのが大きな要因だ。
商務省のデータによると、輸出総額は、昨年の22億8000万ドルと比べ25億5000万ドルに増加した。
カンボジアビジネス研究学院の院長である鈴木博氏は、「主要輸出先の景気回復によって起きているこの成長率は、想像の範囲内である。」
「幸いにも、アメリカとEU経済は、昨年よりも良い状況にあるが、好景気の状態からは程遠い。カンボジア経済はこのような世界経済の低迷から利益を得ているようだ。」と述べた。
また、カンボジアは輸出先の多国籍化を図りつつ、新興国への輸出を拡大していると語った。
国際労働機関(ILO)は、2016年に日本、カナダ、中国、米国などEU以外の国への衣料品輸出が増加したと報告した。
「輸出先の多様化は、輸出促進のために重要であり、輸出を強化するためには、経済基盤の多様化が必要である。」
「これは日本の部品製造会社など、多くの付加価値産業を誘致することで達成できる」と鈴木氏は述べた。
このためには、投資環境の改善、労働生産性の向上、インフラストラクチャーへの積極的な投資、特にロジスティクスと電力の充実が重要である。
しかし、カンボジアは依然として大きな貿易不均衡を抱えている。
なぜならば、カンボジアは地方における需要をまかなうために、多くの輸入を行っているからだ。
昨年度の第4四半期の輸入総額29億ドルと比較すると、第1四半期は13.3%増加し32億ドルとなった。
また、貿易赤字は18.73%増加し、1億1700万ドルとなった。
研究会社メコン・ストラテジック・パートナーズのマネージング・パートナーであるデービッド・マーシャル氏は、貿易不均衡の上昇は国内消費の増加を示していると述べた。
また、生産部門も改善の兆しを見せており、カンボジアはより多くの原材料を輸入する必要がある。
同氏は、「カンボジアは、輸出を増やすために生産拠点を増やす必要がある」と述べた。
カンボジアの大きな障害は規模の経済と、セメント製造会社が製造するような製品が輸出可能かどうかということである。
「開発途上国に貿易赤字があるのは当然である。」
「日本でも、1950年代から1960年代まで大きな貿易赤字に直面したことがある。」
「幸運なことに、カンボジアの財政赤字は、海外の直接投資、観光業や公的開発援助によって発生する収入から、資金提供を受けている」
「またカンボジアは長年の間、収支の黒字化を実現しており、莫大な外貨を蓄積してきている。」と鈴木氏は語った。
国際通貨基金(IMF)とアジア開発銀行(ADB)、そして政府の予測によると、カンボジアの成長率は今年約7%、インフレ率は5%弱と期待されている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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