米国、拘束の米国人ジャーナリストの解放要請

米国、拘束の米国人ジャーナリストの解放要請
2018年06月14日 00時00分 公開
米国、拘束の米国人ジャーナリストの解放要請


アメリカ合衆国議会議員はカンボジア政府に対しRFA(Radio Free Asia)に勤めていたジャーナリスト2人を解放するよう要請した。同ジャーナリストはカンボジアで米国に情報を送りスパイ行為を働いていた疑いで投獄されている。

8人の米国議員は駐カンボジア米国大使に、カンボジアで投獄されている米国人ジャーナリストであるUon ChhinさんとYeang Sothearinさんの解放を促した。同ジャーナリストは昨年の11月14日にプノンペンにあるMaradyホテルでスパイ容疑で逮捕されている。現在、同ホテルは閉業している。

米国議員は発表した声明の中で「米国議会はカンボジアの民主主義が崩壊していくのを懸念しているだけではない。今後ますます多くの人がフン・セン首相による独裁体制の『網』にからめ取られ拘束されることを危惧しているのだ」と述べた。

また米国議員は同声明の中で「ここ数年、フン・セン首相はカンボジアの『正義』の意味をはき違えている。当時の最大野党であるカンボジア救国党(CNRP =Cambodia National Rescue Party)を解散させケム・ソカー党首を投獄、同党員118人の政治活動を5年間禁じたりと人権を軽視したりしている。このようなフン・セン首相の目に余る言動が背景にあり、今回の米国人ジャーナリストの解放要請を出すことになった」と続けた。

投獄されている米国人ジャーナリストのUon ChhinさんとYeang SothearinさんはRFAのクメール語版に昨年の9月12日まで勤めていた。

今年の5月20日、米国人ジャーナリストにスパイ容疑の調査のためにさらに6ヶ月の投獄期間延長が言い渡された。

14日、カンボジアの米国大使館のDavid Josar広報担当は「米国人ジャーナリストの逮捕は政治的思惑によるものだとみられている。これにより報道の自由が損なわれ、またカンボジアにいるジャーナリストの行動が制限されることが懸念される」と述べた。

カンボジア法務省のChin Malin広報担当は「カンボジア政府は司法に干渉することはできない。司法の権利は裁判所にあるのだ。そのため米国が米国人ジャーナリストを救いたくともカンボジアの裁判所のルールに従う必要がある」と語った。

出典:KhmerTimes

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