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プノンペン商業銀行(PPCBank=Phnom Penh Commercial Bank)は、先月、日本とカンボジアで洪水被害に遭った被災者への義援金の募集を行い、支援活動を行なった。
先月の異常気象の影響で、カンボジア国内と日本において多くの人々が甚大な被害を受け、避難生活を余儀なくされている。
PPCBankは業務時間の一部を、被災した人々への人道的支援に使い、支援活動を実施した。
PPCBankは先頭に立って、コンポンスプー州とココン州をはじめとする今回の洪水で被災した地域の住民に支援活動をおこなった。
また、7月22日には、豪雨の影響でラオスの水力発電を行うダムが決壊し、カンボジア北部、特にストゥントレン州にも洪水被害をもたらした。
数千人にも及ぶ村人が避難生活を余儀なくされていて、屋根のないシェルターで十分な飲み水や食料品のない劣悪な環境で生活をしている。
地方当局によると、約4000ヘクタール分の田んぼやトウモロコシなどの農作物が洪水の被害を受け、農家は苦しい生活を強いられている。
PPCBankは義援金募集活動を行い、同行も計9000ドル(約100万円)を寄付した。また、その後一週間で同行職員や顧客から1869.66ドル(約20万円)の義援金を集め、被害者に渡した。
集められた金額で被災者には飲み水やお米、魚の缶詰配られた。物資の輸送は洪水被害に遭った二つの村、コンポンスプー州のPhnom Sruouch村とココン州のSre Ambel村の災害支援チームによって行われた。
被災した計750世帯がPPCBankの支援を受けたという。
また、同銀行の支援はカンボジア国内だけにとどまらず、日本で発生した西日本豪雨の被災者にも計5000ドル(約55万円)を支援した。
7月上旬、西日本における集中豪雨が、各地で地滑りや洪水を引き起こした。近年稀にみる異常気象による今回の洪水被害で、約200人の住民が亡くなった。
今回の豪雨の被害は甚大で、160万人以上が避難生活を余儀なくされた。
義援金は7月25日に集められ、翌日には計7078.98ドル(約77万円)が日本赤十字社を通して寄付された。
思いやりの心がある人々、収入の高くはない家庭やカンボジアメコン大学の学生や教授、またカンボジアに住んでいる日本人在住者が今回の豪雨被災者への義援金に協力した。義援金は50以上の寄付者から届けられ、20万7898ドル(約2200万円)にのぼるという。
また、PPCBankは日本へ義援金を送るときに発生する国際送金手数料も全て負担した。
今回PPCBankがおこなった自然災害への支援は草の根事業と通ずるものがあり、被災者に安心安全を届けることができた。
同銀行の今回の支援運動は銀行事業を超えた、人道的支援だ。
出典:The Phnom Penh Post
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