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<プノンペンから中国に強制送還させる飛行機に詐欺の容疑者を搭乗させる中国当局(写真提供:KT/Chor Sokunthea)>
12月17日(月)、Khmer Timesが入手した報告書によると、カンボジア警察は国内における犯罪に最も多く関わっているのは中国人であること明らかにしたという。
12月5日に発表された外国人の犯罪に関する年次報告書には275件の犯罪が記録されており、そのうちの31件は薬物に関連した犯罪だ。犯罪件数は昨年の142件と比べ増加している。
同報告書によると、カンボジア警察は今年、37カ国の外国籍の犯罪者1020人を逮捕し、そのうち、761人が中国人、51人がベトナム人、45人がナイジェリア人、21人が韓国人、19人がタイ人だったという。
外国人犯罪者の多くはシアヌークビル、シェムリアップ、プノンペンで逮捕されていると報告されている。
また、58カ国から訪れている704人の外国人が犯罪に巻き込まれており、昨年の255人と比較して増加している。
同報告書によると、中国人被害者は237人、続いてベトナム人被害者が50人、フランス人被害者が40人、イギリス人被害者が30人、そしてアメリカ人被害者が35人だという。さらに、総犯罪件数の38%が強盗だと発表されている。
カンボジア警察のThong Lim副警察長は、報告書の中で、警察は2018年の間に在カンボジア外国大使館から33件の通報を受け、13件を解決したと述べた。
「容疑者が逃走中のため未だ捜査中の事件もある。警察は大使館と協力して事件の解決を目指すため、依然として大使館と連絡を取り合っている」と同副警察長はコメントした。
12月17日、カンボジア警察広報担当のChhay Kim Khoeun中尉によると、外国人の人口増加も犯罪件数の増加に繋がっているという。
「経済発展や投資の増加は外国人投資家や観光客をより魅きつけるので犯罪の発生可能性が高まる。現在、カンボジアには多くの中国人がいるため、犯罪のほとんどに中国人が関わっていることは自然なことだろう」と同中尉は述べた。
観光省が発表した報告書によると、今年、カンボジアを訪れた中国人観光客は150万人とされており、昨年の120万人から大きく増加したという。
同中尉は、9月に内務省が中国人の流入に伴って増加する犯罪を取り締まるためにシアヌークビル州警察を支援する特別部隊を編成したと語った。
10月、特別部隊の報告によると、中国人投資家もまた中国系犯罪組織のネットワーク構築の原因となっているという。
12月17日、法務省広報担当のChin Malin氏は外国人はカンボジアの法律を理解していないと述べた。
「もし我々が正当な方法で犯罪と向き合うのならば、さらなる取り締まりが原因で犯罪件数はもしかしたら増加するかもしれない。カンボジア警察は犯罪が発生していることに潜在的に気づいている。ほとんどの外国人が違法行為に及んでしまう原因の1つとしてカンボジアの法律を理解していないことがあげられる」と同氏はコメントした。
出典:KhmerTimes
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