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アンコールエンタープライズによると、カンボジアの主要観光地として知られるアンコール遺跡公園の2019年1月〜3月のチケット販売による売上は3500万ドル(約38億円)だったという。前年同時期に比べ9%減少したという。
観光省広報担当のTop Sopheak氏によると、収入の減少と観光客数の減少は暑い天候によるもので、観光客は他の旅行先に流れてしまったという。
1日に発表されたアンコールエンタープライズの発表によると、1月〜3月にかけて前年比8.23%減の78万7900人の外国人観光客がアンコールワット遺跡公園を訪れ、収入は9.34%減の3595万2840ドル(約38億円)だったという。
他に有名な世界遺産として知られるプリアヴィヒア州のプレアビヒア寺院とコンポントム州のサンバープレイクック遺跡と比較しても、アンコールワット遺跡公園では観光からの売上が高い。
しかしSopheak氏は、今回の減少は観光の動向において珍しいものではなく「観光の変動」として知られていると述べた。
「観光客数が減少するのはよくある傾向で、天候が非常に暑いため、観光客は目的地を沿岸地域かエコツーリズムサイトに変えるかもしれない」と同氏は語った。
カンボジア旅行代理店協会会長のChhay Sivlin氏は、全体的な傾向は安定しているが観光客の滞在期間は短縮したと述べた。
「観光客の到着数は安定しているが、滞在期間が縮小したことに気付いた。通常、外国人は3日間滞在していたが、今では1日の滞在を好んでいる」
Sivlin氏は、2017年2月1日から実施されたチケット代の値上げと関連があると述べた。
「アンコールワットのチケット代は高いので、観光客はカンボジア国内でも新しい観光地を訪れたいと思っている」と同氏は語った。
アンコールワットへの外国人観光客の入場料は、1日37ドル(約4000円)、3日間62ドル(約6700円)、1週間72ドル(約7800円)に設定されているが、以前はそれぞれ20ドル(約2100円)、40ドル(約4300円)、60ドル(約6500円)だった。
カンボジア観光連盟のSinan Thourn会長は、カンボジアの観光市場はバランスが取れていないと述べ、政府が観光客を長滞在させるため観光商品を生み出すよう求めた。
同氏は、シェムリアップ州のインフラ改善プロジェクトの欠如も同分野の問題であると述べた。
「カンボジアには中国人観光客が訪れているが、シアヌークビルでは他の外国人観光客を失っている」と同氏は付け加えた。
「観光客数を維持するために、政府は乾季の間に寺院を「緑化」することを試みるとともに、質の高いサービスを導入すべきだ」と同氏は続けた。
2019年1月〜2月間で、カンボジアは中国人観光客が増加したことにより前年同期比10%増の124万人に達したという。
データによると、同期間中、カンボジアには前年同期比31.7%増の41万8572人の中国人観光客が訪れたという。
一方で、韓国からの観光客は前年同期比19%減の7万2867人に留まったという。
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