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<公務員の最低賃金が275ドル(約3万円)から293ドル(約3万2千円)へ引き上げられた(写真提供:KT/Chor Sokunthea)>
カンボジア政府は生活水準引き上げのために公務員、教員、医者、軍事関係者の最低賃金を引き上げるという。
25日、カンボジア首相官邸として知られる平和宮殿で行われた会合で、フンセン首相は政府関係者と衣服労働者の賃金は引き上げられ、所得税の支払いも免除されると発表した。
「5回目の国会以降、政府は公務員、教員、医者、国家警察官、軍隊、衣服労働者の生活水準引き上げのための政策実施に向けて努力してきた」とフンセン首相は語った。
公務員の最低賃金は275ドル(約3万円)から293ドル(約3万1800円)に引き上げられ、教員と医者の最低賃金は300ドル(約3万2000円)から318ドル(3万4500円)に引き上げらるとフンセン首相は話した。
2等軍曹の階級を持つ警察官の場合、296ドル(約3万2100円)から314ドル(約3万4000円)に引き上げられ、1等軍曹の階級を持つ軍警察官であれば264ドル(約2万9000円)から295ドル(約3万2000円)に引き上げられ、契約締結済みの警察官であればさらに167ドル(約1万8000円)支給されるという。
給与の増加は来年から実施される見込みだ。325ドル(約3万5000円)以下の給与に関しては所得税を免除するという。
「カンボジア人民党が選挙で勝ち続ける限り、政府は農地と最低賃金労働者に対して税を課さない」とフンセン首相は語った。
カンボジア政府の広報担当であるPhay Siphan氏は内閣会議では2020年の国家予算案も承認されたと述べた。2019年と比較しえ22.7%増となる82億ドル(約8912億円)を予算として設定した。
経済財政省の広報担当であるChhoeun Bunnarath氏は2013年から公務員の給与は毎年上昇していると述べた.
「2020年に向けて政府は公務員の生活レベル改善のため、最低賃金を引き上げ続ける」と同氏は語った。
27日、カンボジア独立公務員協会のHeak Pring会長は賃金引き上げを祝したという。
「政府が公務員に着目するのは素晴らしいことだ。公務員全ての給与が改善されたとしても市場の物価が上昇しているため、政府が現在のインフレを止めることができればなお良い」と同会長は語った。
カンボジア独立教員協会のOuk Chhayavy会長は500ドル(約5万4000円)まで教員の給与を引き上げて欲しいという自身の要求は却下されたと述べた。
現在の300ドル(約3万2600円)に対して18ドル(約2000円)の増加では今のインフレに対応できないと述べた。
「市場の物価に対して教員の賃金増加は十分ではない」と同会長は語った。
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