カンボジア、金額表記をリエルで行うよう法令で制定

カンボジア、金額表記をリエルで行うよう法令で制定
2017年07月21日 00時00分 公開
カンボジア、金額表記をリエルで行うよう法令で制定


カンボジア政府は店舗経営者に、商品とサービス料金をリエルで表記するよう政令で命じた。
消費者に現地通貨の利用を促進するためだという。
 
2013年に同様の法令が施行されたが、法令を遵守しない者への罰則が曖昧で、商業省が公表したものは効力がなかったという。


しかし、今回商業省が新たに施行した法令により、政府は様々な機関と提携し、各企業が金額をリエルで記載されているかどうかを監視する予定だ。

「カンボジアのすべての経営者は自分の商品やサービス料金にリエルでの記載をしなければならないという法令があった。以前、これを遵守しない経営者は法律で罰するとされていたが、詳しい罰則については曖昧だったため失敗した」と商業省の報道官は語った。
 


昨日、商業省のソエン・ソファリー氏は「この法令は屋台やローカルレストランにある小さな店舗は適用対象外とされ、カンボジア政府に登録した企業のみに適用される。この法令によって、企業は消費者にリエルの使用を促進させる。現在、リエルの価値が安定しているので、さらに利用を促進すべきだ。もしも消費者がリエル料金表記に慣れれば、さらに利用するようになるだろう」と述べた。


カンボジア国立銀行のチア・スレイ監督は、この法令は国家通貨の利用を促進するものなので歓迎していると述べた。

料金のリエル表記は国民の考えを変えるために重要なことである。

同氏は加えて「企業はメニューと値札を変更しなければならない。この法令は国民が自国通貨への認識を強化を助けるものとなる。また、これは国民がドルでの支払いを禁止するものではない」と述べた。


Emerging Market Consulting社のシニア・コンサルタントであるゲス・チョウ氏は、「この法令は素晴らしいが、交通規則を継続させることにさえ失敗した政府にとっては難しい挑戦となるだろう。しかしこれが成功すれば、すごく役に立つものとなるだろう」と語った。
 
カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会長は、この法令を歓迎するが、大口消費者にとっては不便だろうと語る。

「もしも彼らが車や家などを購入する場合、ドル表記の方が便利だ。しかし100ドル以下の場合は、リエル表記を推進する」と述べた。

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