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カンボジア最高裁は昨日、最大野党のカンボジア救国党(CNRP)を解党させ、118人の上級党員らの5年間の政治活動を禁止する判決を出した。
権利団体は「民主主義の死」だとして非難した。
CNRPのケム・ソカ前代表、サム・ランシー元代表が、米国と共謀して「革命」で政府を倒すよう人々を扇動した「国家反逆罪」の容疑で逮捕されていた。
「CNRPの行動は違法であった」と政権与党側検察官は主張した。
「CNRPを解散し、118人のCNRPメンバーを政治活動から排除するよう裁判官に求める。」
ムンティ判事は、CNRP側の弁護士が出廷しなかったという事実そのものが、反逆の罪を認めたことになると述べた。
フンセン首相は野党議員に対し、2週間以内にCNRPの議席が他の政党に再配分されるため、与党CPPに加わるよう訴えた。
裁判所の判決に対する混乱や暴動を防ぐために、数百人の警察が裁判所の周辺に配備された。裁判所への入り口にはバリケードが設置された。
CNRP解散後、国会内の55人の野党議員が自動的に席を失うが、半数以上の議員が逮捕を恐れ既に国外に逃げたという。
野党のモア・モンヴァン議員は、裁判所の決定はカンボジアの民主化の終結を意味すると述べた。
「何も言うことはない。もう完全に終わりだ。」
ソカ氏は、9月初めに米国の支援のもと政府の転覆を企図したとして逮捕された。
ソカ氏は反逆罪で起訴され、最高30年の懲役刑に処される可能性がある。
米国大使館は今回の野党解散の判決に関してコメントしなかった。
外務大臣のソホン氏は、「CNRPの解散で、カンボジアが一党独裁国家になったわけではない。当局はCNRPの議席を配分する」と述べた。
ジュネーブに本拠地を置く国際法律家委員会のキングスレー氏は、「野党を解体するための裁判所の悪用という行為は、現代カンボジアがかつて見てきた人権や民主主義にとっての最大の脅威の1つだ。」と述べた。
Human Rights Watchのフィル・ロバートソン代表は「これはカンボジアの民主化の死だ」と述べた。
同代表は、2018年の選挙に対する支援を中止するよう、諸国のパートナーに要請した。
CNRPは、2013年に2つの野党、サム・ランシー党と人権党が合併後して結成され、その年の総選挙に123議席のうち55議席を獲得した。
また、今年6月のコミューン選挙でも40%以上の議席を獲得していた。
↑CNRP結成当初のケム・ソカ氏とさサム・ランシー氏
http://www.khmertimeskh.com/
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