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6日、プノンペン裁判所は33人の女性を人身売買の疑いで逮捕した。容疑者33人は6月にプノンペンで不正に代理母出産をおこなっていた疑いが持たれている。
プノンペン裁判所のLy Sophanna広報担当は、人権問題や性的搾取に関する法律の第16条に反しているとして逮捕したと語っている。
同広報担当は「現在、逮捕された女性らは事情聴取のため勾留されている」と述べた。
法律の第16条では、利益のための人身売買を禁じている。この法律に違反した場合、最長20年の懲役刑が科される。
今回の事件では、先月すでに主犯格の5人が人身売買の疑いで逮捕されている。裁判所の公式文書によると、逮捕されたのは中国人であるLiu Qiang容疑者、カンボジア人であるSvay Sreynoch容疑者, Koeun Sreylang容疑者, Lim Sopheap、容疑者、Thai Pheap容疑者の5人だ。
8日、カンボジア反人身売買に関する機関のChou Bun Eng代表は、容疑者は警察から身を隠し不法行為を行っていたとみられていると語った。
Eng代表は「我々は報道陣に対し容疑者の活動場所を明かすことはできない。今回は代理出産を行った女性の権利の尊重や裁判所が判決を出すのに時間がかかることが理由だ。代理母の女性の安全は守らなくてはならない」と述べた。
プノンペンの社会問題に関する機関のMom Chandany代表は、逮捕された33人の女性は健康診断のために同機関の元に移送されたと語った。
Chandany代表は「女性たちは逮捕されてはいるが、健康状態は確認する必要がある」と続けた。
現在、カンボジアには代理母出産に関する法律は存在しない。ただ、これまでカンボジアでは、代理母出産に関する事件は人身売買を禁ずる法律に基づき裁かれてきた。
反人身売買機関のChou Bun Eng代表は、ヨーロッパなどの海外諸国から代理母出産のためにカンボジアを訪れる夫婦が増えており、現在カンボジアは代理母出産を法律で禁ずる近隣国のタイやネパールを目指そうとしていると語った。
同代表は「特にプノンペンでは、インドやタイ、ネパールにおける取り締まり強化を受け、代理母出産を禁ずる方向に世論が傾いている」と続けた。
2017年8月、プノンペン裁判所はオーストラリア出身の看護婦であるTammy Davis-Charles容疑者と2人のカンボジア人に、代理母出産をおこなったとして18ヶ月の懲役刑を科した。
カンボジア国家警察の報告によると、2017年、カンボジア警察は150件以上の人権侵害事件と性的虐待事件を取り締まり、合計187人を逮捕、300人以上の犠牲者を救助したという。
出典:KhmerTimes
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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