カンボジア総選挙、CPPが歴史的勝利

カンボジア総選挙、CPPが歴史的勝利
2018年08月16日 00時00分 公開
カンボジア総選挙、CPPが歴史的勝利

<先月の選挙で投票用紙を投票箱に入れるフン・セン首相(KT/Chor Sokunthea)>
 

15日、カンボジア国家選挙管理委員会(NEC)は先月行われた総選挙の投票結果を発表し、カンボジア人民党(CPP)が全議席である125議席を獲得し、勝利したことが確定した。
 

国家選挙管理委員会は土曜日に選挙結果の中間報告をしたが、15日に最終結果を発表した格好だ。野党となった他の政党は今後3日間異議申し立てをすることが可能だが、今のところ異議申し立ては出ていないという。
 

 


<先月の総選挙前、決起集会に参加したCPPの支持者(KT/Chor Sokunthea)>
 

選挙終了時の投票率は83.02%で、有効投票数が636万2241票、無効票が59万4659票だったという。


CPPの得票数は全有効投票数の77.36%である488万9113票であり、CPPはプノンペンだけでなくカンボジア全州で圧勝という結果になった。
 

野党であるフンシンペック党の得票数は37万4510票、民主連盟党(LDP)の得票数は30万9364票、クメール・ウィル党の得票数は21万2869票だったという。
 
 


選挙結果が発表された後、CPPは声明で勝利宣言をし、今回の勝因はCPPがカンボジアの継続的な経済的・社会的発展を促すことを確信した有権者が多かったことにあると述べている。
 

 
CPPによる声明では今回発表された選挙結果で以前からわかっていたCPPの勝利が確証されたと断言されている。一方、野党の敗因は民主主義をないがしろにしたことだとも述べられている。


また、CPPは声明で「多くの海外諸国が選挙活動に目を向けずに今回の選挙に対し『正当な選挙ではない』『選挙に自由がない』などと批判していたのが残念だ。こういった批判は700万人近くに上る有権者を侮辱することにつながり、カンボジア国内の民主化や平和に悪影響を及ぼしかねない」とコメントしている。
 
 

カンボジア草の根民主党(GDP)のYang Saing Koma氏はCPPが議席を独占していることに遺憾の意を示した。
 
 

また、同氏は「我々にできることは何もない。国会議員は全員CPPであり、野党がいない状態だ。草の根民主党(GDP)は一議席も獲得できなかったが、まだあきらめてはいない。国会には参加できなくても、与党の政治を監視する役割を担っていくつもりだ」と話している。
 

一方、カンボジアユース党代表のPich Sros氏は民主的かつ公正に行われた今回の選挙結果を真摯に受け止めるという。
 

同氏は「今回の選挙結果で有権者は与党にはCPPが相応しいと考えた結果だ。現時点ではCPPには歯が立たない」とコメントした。
 

フン・セン首相は結果が国営テレビで報じられたあと、自身のFacebookページで選挙活動に携わったCPP党員とCPPを支持した有権者全員への感謝の意を示した。
 
 


首相はFacebookで「選挙結果はカンボジア国民がCPPのリーダーシップを信じた結果だ。カンボジア国民は国の平和、発展、民主化を真剣に考えて、我々CPPを与党として選んだのだ」と述べている。
 

国会は9月5日より開会し、翌日より新政府体制が指導するとみられる。9月7日には第1回閣僚会議が開催される見通しだ。

 

出典:Khmer Times

 

関連記事

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
Line Banner

ホットニュース

Choose Classified categories