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17日、プノンペン裁判所は兄弟2人を窃盗の疑いで起訴した。容疑者2人はプノンペンChamkar Mon地区で車内で仮眠をとっていた警察官から現金1万ドル(約110万円)と携帯電話3台を盗んだ疑いが持たれている。
裁判長のThlang Phaneth氏は兄弟2人をTuol Kork地区に住むトゥクトゥクドライバーのKong Sopha容疑者(35)とSen Sok地区在住で携帯電話店を営むKong Sothary容疑者(33)と明らかにした。
Phaneth裁判長によると、Sopha容疑者は強盗容疑で逮捕され、有罪判決が下されれば最長で懲役刑10年が言い渡されるという。Sothary容疑者は盗まれた携帯電話を買い取った疑いで逮捕され、懲役刑最長2年を言い渡される見込みだ。
今年5月29日の午後1時頃、警察官であるNgeth Sothea氏(48)はナイトクラブから車で帰路につき、Chamkar Mon地区にある自宅内で車を停車させ、車内で寝ていた。同氏は泥酔していたとみられている。
Phaneth裁判長は「警察官である被害者が寝ている隙に、ナイトクラブから被害者の後ろをトゥクトゥクで走ってきたSopha容疑者は、車内に侵入して現金1万ドル(約110万円)と携帯電話3台、ATMカード2枚を盗んだ。その後、容疑者は盗んだ携帯電話を弟が営業している店で売りさばき、現金に換金した」と語った。
窃盗の様子は被害者の自宅に設置してあったCCTVにより録画されており、事件翌日の午後2時頃、容疑者は逮捕された。容疑者の逮捕後、警察は容疑者から7000ドル(約77万円)を押収した。
Sopha容疑者の供述によると、警察はその後Sopha容疑者の弟を携帯電話ショップで逮捕し、今回盗まれた携帯電話を押収したという。
今回、すでに容疑者が盗んだお金を使ってしまったため、押収できた現金は7000ドル(約77万円)のみだった。また、携帯電話は被害者のもとへ返された。
17日に行われた公判において、Sopha容疑者は容疑を認め、これまでに他に8回泥酔した人から窃盗を繰り返してきたと供述した。
容疑者の犯行手口は、自身のトゥクトゥクで自宅に向かっている車やバイクを追跡し、隙を見つけて携帯電話などの貴重品を盗むといったものだ。
容疑者は「携帯電話を盗むと、毎回プノンペンの携帯電話ショップで売りさばいていた。犯罪をしているという認識はあったが、やめることはできなくなってしまっていた」と語った。
容疑者は裁判所に対して罪の軽減を求めたという。
一方、Sothary容疑者は逮捕されたことに対して異議を申し立てた。Sopha容疑者に安い値段を提示されたため買い取っただけだと主張した。
Sopha容疑者によると、盗んだ携帯電話は1台500ドル(5万5000円)相当の価値があるが、露天商には100ドル(約1万1000円)での買い取りを求めたという。
「買い取った携帯電話が窃盗品だとは知らなかった。仮に知っていれば買い取っていない」と語った。
Sothary容疑者は裁判所に対して釈放を求めているという。
判決は12月28日に下される予定だ。
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