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<豚肉販売業者Sao Phorn氏がPhsar Chas市場で顧客を待っている様子 (KT /パンラチャナ)>
アフリカ豚コレラ(ASF)の新たな症例が全国で発生していることから、豚肉販売業者は事業の衰退を報告した。豚肉販売業社の生計は危機に晒されており、公衆衛生に対して警告を行なっている。
隣国ベトナムの全国でアフリカ豚コレラが確認されたのに始まり、これまででカンボジアのラタナッキリ州とトゥブンクム州、スバイリエン州、タケオ州の4州でアフリカ豚コレラの発生が確認されている。
プノンペンにあるマーケットでの豚肉販売業者は豚肉消費量は今月初めから激減しているが、価格が安定している。ASFの感染が抑制されないと養豚場に影響が出るという。
17日、プノンペンのPhsar Chasマーケットで豚肉販売を行なっているSao Phorn氏(42)は、クメールタイムズに、事業が問題に直面していると語った。
「消費者がアフリカ豚コレラを恐れているため、以前より豚肉の販売量が減少している」と同氏はいう。報道される前、同氏は市場で豚肉を販売するために1日に8頭もの豚を仕入ていたと話した。現在は1日に3頭まで減少している。買う人が少ないので売れ残りがあるという。
消費量は減少しているが、価格は安定しており、1キログラムの豚肉は5ドル(約550円)前後で出荷されていると述べた。 「今後もアフリカ豚コレラの流行が続くと、販売事業が衰退し、事業継続のためには価格を下げる必要がある」と同氏はいう。
当局は、アフリカ豚コレラが人体に影響を及ぼすことはないと強調している。しかし、カンボジア豚飼育協会のSrun Pov会長は、アフリカ豚コレラのニュースは消費者に対し「心理的影響」を及ぼし、豚肉製品の消費量を減少させることに繋がると述べた。
Pov会長は、アフリカ豚コレラの感染が発覚後、消費者の約20〜30%が豚肉を食べることを控えていると述べた。
「病気になることを恐れ、豚肉を食べることをやめた。地元の食肉処理場では豚肉の使用量が最大20パーセント減少した。」とPov会長は先週クメール・タイムズ紙に語った。
カンボジア豚飼育協会によると、カンボジアでは1日に5000〜6000匹の豚を消費している。その約30%がタイとベトナムから輸入している。
農家は豚肉1キログラムを約2.5ドル(約300円)で販売しているが、価格は州によって異なるという。ベトナム周辺地域や病気が報告されている地域では、農家は1キログラムあたり約2ドル(約200円)で販売しているという。
Phsar Thmei(Central Market)の豚肉販売業者Keo Chantha氏(58)は17日、先週からASFの影響を受けているとKhmer Timesに語った。
Chantha氏は、豚肉が安全に食べられることを証明する獣医証明書を持っているが、現在1日に約100キログラム以下まで豚肉の販売が減少したという。
しかし、価格は以前から変化していないと同氏は話した。流行が続くと、価格は減少するかもしれないと付け加えた。
「証明書を持っているが、消費者は豚肉を食べることに対し不安視している」と同氏は話した。
16日にPhsar Chasマーケットで食料品の買い物をしていたChan Reaksmeyさんは現在、豚肉よりも魚を好むと話した。
「豚肉より魚を好むのは私の家族だけではない。周りの人も豚肉を食べることを恐れている」とReaksmeyさんは述べた。
先週、MienコミューンのKampong Serey村とSoy村でアフリカ豚コレラの症例が報告され、Tboung Khmum州はRatanakkiri州に次いで2番目に発生が発見された。
その後、Svay Rieng州とTakeo州でもアフリカ豚コレラは確認されている。
Veng Sakhon農業大臣は、違法に豚の輸入を防ぐための対策を取るよう当局に再度要請した。さらに同省は、病気が発見された地域で豚の購入、販売、飼育および輸送を一時的に停止した。
Sakhon農業大臣によると、昨年は約190万頭もの豚が小規模農家によって飼育され、約80万頭が企業によって飼育されていた。カンボジアには670の養豚場があるという。
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