教育省、デング熱の警告を発令

教育省、デング熱の警告を発令
2019年06月20日 00時00分 公開
教育省、デング熱の警告を発令

<村で殺虫剤を撒いて蚊の駆除をしている様子。カンボジア国内でのデング熱の発生は今年複数回確認されている。(KT/Chor Sokunthea)>

 

カンボジア教育省は過去のデング熱で国内が混乱に陥ったこともあり、保護者や学校教師にデング熱発症の危険性が高くなっていると注意を喚起している。

 

 

同省は、生徒が病気にかかるのを防ぐために、ガイドラインに従うことを親や教師に呼びかけた。

 

 寄生虫学・昆虫学・マラリア感染制御国立センターによると、これまでにデング熱で20人以上が死亡し、1万2000人以上の人が体調不良を訴えたという。

 

今月初め、Oddar Meanchey州の病院で診察を受けている100人以上の子供のうち70%がデング熱に罹患していることが確認された。

 

18日、寄生虫学・昆虫学・マラリア感染制御国立センターデング熱管理計画担当のLeang Rithea氏は、デング熱の急増に備えて保健省が準備していると述べた。

 

同氏は「保健省は200トン以上の解熱剤を準備をした。不足がある場合はさらに追加する。また、約7万本の点滴、6000リットル以上の蚊のスプレー、デング熱の拡大の予防策に関するチラシを用意する」と話した。

 

デング熱の事例はプノンペンとカンダル州、シェムリアップ、バッタンバン州、コンポンペウ、コンポントム州、プレアシアヌーク州で報告されているという。

 

教育省の代弁者、Ros Soveacha氏によると、デング熱は雨季に最も流行するため、保護者と教師は注意を払う必要があると述べた。

 

子供たちが、デング熱教育キャンペーン中に使用されたマスコットキャラクターを見つめている様子。(KT / Chor Sokunthea)

 

同氏は「教育省は、デング熱に関する状況を定期的に配信する予定だ。今後、病気を防ぐために保健省と協力し、学生、教師、保護者、そして地方自治体を含むすべての人にデング熱に対する警戒を呼びかける」と述べた。

 

同氏は、教育省がデング熱が今後も再び蔓延すると可能性があることから、蔓延を防ぐ為の指示を出したと明らかにした。

 

同氏は、「6月13日に発表された保健省の内容に基づき、教育省もデング熱対策に関する指針を発表する」と述べた。

 

昨年の死亡者数は23人、発症数は24684件、前年は死亡者数3人、発症数6372件の数が報告されたという。

 

昨年の死亡者数は23人、発症数は24684件、前年は死亡者数3人、発症数6372件の数が報告されたという。

 

同氏は、「デング熱が流行するレベルに達していると推定されている。蚊に刺されないように注意してほしい」と語った。

 

Takeo州のPrey Tob高校のTop Vong Dara氏は19日、2人の学生がデング熱に感染したことを報告した。

 

同氏は「2人の子供の両親は、子供がデング熱に感染した為、欠席届けを提出した。現在、1人は回復したが、もう1人は入院している」と言う。

 

 

同氏によると、高校でデング熱からどのように守るかの指導があり、防護服を着て、学校の周囲を徹底的に清掃することが必要だと述べた。

 

 

同氏「教師は生徒が発症してから毎日指導をしているが、徹底できていないのが現状だ。指導に耳を傾けない学生もいる。 教師に対してもお互い健康に気を遣うよう呼びかけている」という。

 

 

バッタンバン州のBoeng Moantor小学校教師であるTat Sreymom氏は、昨日、2人の生徒が病気にかかったため、病院に搬送した。

 

 

Sreymom氏は「非常に心配している。いつも蚊から身を守るように生徒に伝えている」と言う。


同氏は「デング熱の危険性と予防・対策に関する授業がカリキュラムに含まれている」と付け加えた。

 

出典:KHMARTIMES

 

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