ナガワールドのクメール人労組委員長、プノンペンで再逮捕

ナガワールドのクメール人労組委員長、プノンペンで再逮捕
2022年11月28日 15時48分 公開
ナガワールドのクメール人労組委員長、プノンペンで再逮捕

<写真:iStock>

 

統合型カジノリゾート「ナガワールド(NagaWorld)」のクメール人労働者組合のChhim Sithar委員長が、オーストラリアから帰国した11月26日にプノンペン国際空港で逮捕され、公判前勾留を受けている。

 

プノンペンポスト(電子版)が報じた。

 

プノンペン市裁判所のIm Vannak捜査判事は、同委員長が裁判所の監視下にありながら許可なくカンボジアを出国したとして、26日に逮捕を命じた。

 

カンボジア人権促進擁護同盟(LICADHO)のAm Sam Ath副所長は、同委員長がプノンペン郊外のプレイサー(Prey Sar) 刑務所で拘束されていることを確認した後、今年1月の釈放時に本人や弁護士には裁判所の監督や渡航制限などの仮条件が通知されなかったと主張している。

 

また、同委員長の弁護士とLICADHOの弁護士が28日に刑務所で面会する予定であるという。

 

同副所長は「委員長の再逮捕はナガワールドの組合に対して更なる脅威や脅迫を生み出し、特にカジノとストライカー間の労働協議解決を要求してストライキを行なう従業員と元従業員を脅かしている」と指摘した。

 

また、「委員長を逮捕といった司法を利用して組合やストライキのリーダーに圧力をかけるのではなく、紛争の解決策を見出すべきである。逮捕は市民社会と組合の自由を不当に制限するものであり、市民の基本的自由を制限するものでもある」と続けた。

 

プノンペンポストは27日時点で、副検事のPlang Sophal氏からは事件の詳細を把握していないとのコメントを得ているが、裁判所報道官からは特にコメントを得られていないという。

 

同委員長と組合の他のリーダーらは、今年1月にナガワールド従業員が大量解雇を巡って復職要求のストライキを行った際、「労働組合が活動家の標的となった」と述べたことが原因となり、社会的混乱を先導したとして逮捕された。

 

その後、ナガワールド社は大量解雇について、パンデミックに関連した経済不況によるものであると主張していた。

 

同委員長らは2ヶ月間にわたって刑務所に収監され、3月に保釈された。

 

 

 

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