アジア開発銀行、カンボジアへ5000万ドルの融資承認

＜写真：The Star＞

フィリピン・マニラに本拠を置くアジア開発銀行（ADB）は、カンボジア政府の経済多様化と国際競争力強化を支援するため、同国に対する5000万ドル（約68億8828万円）の融資を承認した。

6日に同行が発表した声明によると、このプログラムは投資とビジネス環境の強化、零細・中小企業（MSMEs）の成長促進、貿易政策と貿易円滑化の改善に関する政府改革を支援し、同国の新型コロナウイルス流行後の経済回復を後押しする。

ADBの経済学者であるSion L. Morto氏は、新型コロナウイルスの大流行が衣料品、履物、繊維製造、観光、建設といったカンボジア経済の主要部門に深刻な影響を与えたと指摘している。

このプログラム下での改革により、企業が成長してより付加価値の高い分野に移行し、変化する貿易状況に適応するための道を開くことで、同国の新型コロナウイルス流行後の回復の見通しに良い影響を与えることになる。

また、同プログラムは国内企業と外国企業の両方にとって、全体的なビジネス環境の改善に役立つととともに、中小企業の開発と多様化を支援しながら金融へのアクセスを改善することで、新しい市場の創出も期待されている。

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