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<写真:The Phnom Penh Post>
カンボジアと中国が外交樹立65周年を迎える今年、フンセン首相は中国を公式訪問してプノンペン〜バベット高速道路を含む新規インフラプロジェクトについて議論する予定であることを明らかにした。
首相はラオスとの国境に繋がる道路を建設するプロジェクトについて中国に協力を要請する意向を示しており、中国の王文天駐カンボジア大使に提案したという。
また、中国の支援による橋や道路の建設は、カンボジアと中国の「鉄壁の」友好関係と「一帯一路構想(BRI)」の成果を示すものだと強調している。
「Cambodian Institute for Democracy」の共同設立者であるRo Vannak氏は、BRIを通じた中国の支援が必要不可欠なインフラ整備を進め、カンボジアの経済成長促進に貢献するが、良いガバナンスを確保しなければ債務の罠に陥る可能性があると警告する。
社会開発研究者のMeas Ny氏は、リスクがあってもカンボジアが国を発展させるために中国からの金融支援や融資を受け入れたことは正しい判断であったとしている。
同氏によると、2022年末時点でカンボジアは100億ドル(約1兆3076億円)近い対外債務残高を抱えているが、債務はまだ非常事態とは言えない状況である。
しかし、カンボジア政府は高金利である対中債務の水準に警戒を怠らず、スリランカや一部のアフリカ諸国が経験したような債務の罠にはまらないよう注意する必要がある。
一方で、カンボジア王立アカデミー国際関係研究所のKin Phea氏は、中国の資金援助がカンボジアに良い影響を与えるとともに、政府は融資に関する問題を考慮済みであるため、一部の人が懸念するような債務の罠に陥ることはないと予測する。
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