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<写真:iStock>
カンボジア経済財務省によると、同国のGDP成長率は今年5.6%に達する見込みである。
2022年に推定5.2%のGDP成長率を記録したとされているカンボジアは、引き続きロシア・ウクライナ戦争やインフレ、金利上昇、新型コロナウイルスの再流行といった不安要素がある中で、2023年は更なる成長を記録することが予想されている。
25日に開催されたマクロ経済管理および2023年予算法に関する公開討論会で、経済財務省のVongsey Vissoth事務次官は今年の見通しについて、経済は拡大する見込みであるがペースは遅く、5.6%の成長率になる予測であることを明らかにした。
輸出部門では衣料品部門がEU市場を中心とした外需の影響を受け、昨年の10.8%から5.5%の成長へと鈍化する見込みであるが、非衣料品部門が家具や太陽電池、電子部品といった輸出生産の高い潜在能力と食料品を中心とする内需向け生産に支えられ、11.7%の成長で引き続き好ましい状態を維持することが予想されている。
観光部門については、東南アジア競技大会(SEA Games)の開催や中国の渡航制限緩和、国内観光サービスの改善やインフラ整備により、昨年の外国人観光客228万人と国内観光客1393万人から、今年はそれぞれ430万人と1400万人と成長が続く見込みである。
2022年に4.3%の成長であった卸売・小売部門も、今年は6.5%を記録すると予測されている。
また、運輸部門は昨年の6.1%から今年は7.6%になるとされ、農業部門は家畜・家禽類と作物生産、特にキャッサバやトウモロコシの生産が好調となり0.7%の成長を維持する見込みである。
一方で、建設部門と不動産部門についてはそれぞれ0.5%と0.2%の低い成長率になるとされている。
経済財務省によると、今年のインフレ率は5.3%に増加し、消費者物価指数(CPI)は輸送が9.6%、食料品が5%まで上昇する見通しである。
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