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<写真:Khmer Times>
関税消費税総局(GDCE)が最近発表した貿易データによると、1月のカンボジアにおける衣服・履物・旅行用品(GFT)の輸出額は、前年同期の10億8000万ドル(約1436億5080万円)から27.6%減少して7億8200万ドル(約1040億1382万円)となり、予想通りの落ち込みとなった。
カンボジア最大の輸出品目であるGFTは、1月の輸出総収入15億ドル(約1995億525万円)のうち、50%以上を占めている。
GFT商品のうち、ニット製品の輸出収入は前年同期比33.4%減の3億5000万ドル(約465億7433万円)、非ニット製品は16.5%減の2億500万ドル(約272億7925万円)であった。
旅行用品は32.3%減の1億1700万ドル(約155億7153万円 )、靴は23.6%減の1億900万ドル(145億681万円)となった。
専門家によると、ヨーロッパやアメリカの小売業者は前シーズンの在庫を抱えているため、GFT商品の輸出受注が復活するのは2023年半ば以降になると予測される。
また、ロシア・ウクライナ戦争やインフレも世界的なGFT商品の需要減退の要因となっている。
2022年のGFT輸出は下半期に減速したものの、前年の109億9000万ドル(約1兆4630億円)から約15%増となる126億3000万ドル(約1兆6814億円)を記録していた。
カンボジア国立銀行(NBC)が発表した2023年経済見通しでは、同国のGFT部門は輸出に限らず、今年は6.5%の拡大が予測されている。
2022年3月にカンボジア政府は「2022-2027年におけるGFT部門開発戦略」を発表し、過去10年以上にわたってGFT輸出がカンボジアの総商品輸出の平均70%以上を占めるなど、経済成長の柱として同部門が重要な役割を果たしていることを強調した。
しかし、GFT部門はカンボジア経済の主要な牽引役ではあるが、現在の輸出は米国および欧州連合(EU)の特恵的な市場アクセスに依存している。特恵関税が撤回される可能性もあり、GFT部門は脆弱な状況にあるという。
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