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<写真:Khmer Times>
子どもの権利を促進する国際NGO「プラン・インターナショナル・カンボジア」は、同国北東部地域における児童婚や早婚、強制結婚の防止を目的とした3年間のプログラム「Time to Act」を開始した。
同プロジェクトはドイツ経済協力開発省(BMZ)とプラン・インターナショナル・ドイツが出資し、2025年12月31日まで実施される予定である。
児童婚や早期・強制結婚、結納(CEFMU)は少女たちから子供時代や教育機会を奪い、成長と安定の可能性を狭める人権侵害であり、暴力や虐待、強姦、性的暴行、早期妊娠、妊産婦の死亡率や罹患率のリスクを高めている。
同プロジェクトは地元のNGO「Wathnakpheap(WP)」と「Khmer Youth Association(KYA)」と提携し、16のコミューンを対象に学校環境を改善することで中退やCEFMUのリスクを減らし、若い女性約5000人と少女約3000人に利益をもたらすことが期待される。
また、CEFMUを経験した若い女性にスキルトレーニングを提供し、ビジネスチャンスに繋げることで、経済的自立を向上させるという。
プラン・インターナショナル・カンボジアの調査によると、ラタナキリ州とトゥントレン州は国内でCEFMU率が最も高い州の1つであり、それぞれ48%、25%であった。
同団体はこの2州でスタートアップ・ワークショップを2回開催し、プロジェクトに関する情報を発信し、関係者の協力を仰ぐ予定である。
同団体のカントリーディレクターであるGwynneth Wong氏は、CEFMUと学校中退が思春期少女の成長過程で依然として懸念事項となっていると指摘する。
また、特に農村部の少女たちは身体の健康や子どもの妊娠だけではなく、家庭内暴力やジェンダーに基づく暴力のリスクに直面し、経済的なエンパワーメントへの課題も増加しているという。
同氏によると、児童婚や早期・強制結婚、結納は少女に不釣り合いな影響を与える有害な慣行であり、権利問題である。また、最もこうしたリスクが高い女児は貧しい家庭や周縁化されたグループ、農村部の出身者であることが多い。
児童婚は深刻な悪影響をもたらすことが多く、世界では何百万人もの少女が自分の可能性を発揮する機会を奪われているという。
「Time to Act」は思春期の少女や少年、若い結婚女性、保護者親が、子どもや若者に優しい保護サービスを利用し、16のコミューンのホットラインを通じてあらゆる問題を報告できることを保証するため、コミューンレベルの関係者が参加している。
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