カンボジアの投資プロジェクト、第1四半期に39件を承認

カンボジアの投資プロジェクト、第1四半期に39件を承認
2023年04月12日 14時05分 公開
カンボジアの投資プロジェクト、第1四半期に39件を承認

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア開発評議会(CDC)は2023年第1四半期に2億9400万ドル(約393億6500万円)相当の固定資産投資プロジェクト39件を承認した。

 

CDCの報告によると、同期間中の投資プロジェクトは2022年同期より8件減少し、投資資金は22億ドル(約2946億750万円)から大幅な減少が見られた。

 

39件の投資プロジェクトのうち38件は産業分野、1件が観光分野であり、約4万7000人の雇用を創出したという。

 

また、投資プロジェクトは中国の投資家によるものが最も多く、全体の70%近くを占めている。

 

カンボジア商工会議所のLim Heng副会頭によると、投資登録は新しい投資法や自由貿易協定(FTA)、メガリージョン協定、特恵関税制度の下での投資の可能性に起因する。

 

同副会頭は11日に「中国や韓国とのFTA、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定、新しい投資法は、米国や他の市場への輸出に向けた生産拠点の一部として、中国からカンボジアへの投資を誘致する要因となっている」と述べている。

 

また、産業部門への投資はカンボジアが軽工業から重工業やハイエンド技術産業へと移行しつつあることを反映しているという。

 

同副会頭によると、カンボジアは引き続き経済を成長させ、予測困難な環境に適応可能な強い国家の建設といった目標を達成するために、海外直接投資(FDI)の誘致が不可欠である。

 

フンセン首相は3月末に重工業やハイエンド技術産業への移行に関して、将来を見据えて学生の能力向上に向けた職業訓練や技術訓練の重要性を指摘しており、4月11日には新たなハイエンド技術投資プロジェクトの誘致に向け、技術者や熟練労働者の増員の重要性を改めて強調した。

 

2022年の製造業生産高は前年比83%増となる158億ドル(約2兆1160億円)であった。

 

 

 

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