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<写真:Khmer Times>
カンボジアのホスピタリティ産業は、2年以上続いたパンデミックによる低迷から回復し始めているが、料理人を含む熟練労働者の不足が深刻な状態にある。
業界関係者団体は、適切な人材の不足が同業界や観光計画に悲惨な結果をもたらす可能性を指摘し、カンボジア政府が今後数日以内にホスピタリティ教育機関を設立して問題に対処することを要望している。
クメール・タイムズの取材に応じた大手ホスピタリティ・グループの人事・採用担当シニア・マネージャーによると、政府と業界関係者が共同で適切な措置を講じない限り、同業界が危機から脱することは不可能である。
タイやベトナム、マレーシアといった周辺諸国が、観光セクターを強化するために高度なスキルを持つ地元労働者や世界中の人材を採用しており、カンボジアでもホスピタリティ産業に精通した労働者の給与が業界標準を遥かに超えて急騰している。
周辺諸国のビジネス規模であれば高水準の給与を支払うことも可能であるが、カンボジアでは容易なことではなく、今後は更に深刻化する可能性もあり、同国が持つ唯一の解決策は地元人材を育成することであるという。
カンボジアレストラン協会のハク・リナ会長も、観光産業の急成長がレストランスタッフを中心とした熟練労働者の大幅な不足を引き起こしており、同国に不足を解消するための訓練機関が十分ではないことを指摘している。
また、世界的に有名なシェフであるBruno Cardone氏によると、世界中の同業界がパンデミックで大きな打撃を受けてシェフの不足が深刻化しており、経験豊富なシェフや新しい才能の需要が特に高い状態にある。
ホスピタリティスタッフ育成のトレーニングプログラムは状況の変化を考慮する必要があり、ハードスキルだけではなく、コミットメントや創造性、敏捷性、そして変化する状況や顧客のニーズを考慮して調整する能力が必要であるという。
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