近隣諸国でオミクロン感染者が増加、保健省が注意を呼び掛け

近隣諸国でオミクロン感染者が増加、保健省が注意を呼び掛け
2023年05月29日 15時51分 公開
近隣諸国でオミクロン感染者が増加、保健省が注意を呼び掛け

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア保健省は近隣諸国でオミクロンXBB.1.5感染が増加していることを受け、新型コロナウイルスの予防策を継続するように注意を促している。

 

27日にバンコクポストが行った報道によると、タイのシリラジ・ピヤマハーラージカルン病院は345床の全ベッドが満床の状態となっており、新規感染患者の受け入れが不可であることを発表した。

 

カンボジア保健省のOr Vandine氏は28日に「近隣諸国や世界中で新型コロナウイルスの症例が増加していることはウイルスが消滅していないことを示すものである」として、国民に注意を促す文書を発表している。

 

同氏によると、世界保健機関(WHO)が「新型コロナウイルスは国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態ではなくなった」と宣言した後、一般市民の中にはブースター接種を怠る人が出てきているという。

 

同氏は「こうした状況によって新型コロナウイルスの感染機会が増加してしまっているため、各個人が今一度心身の健康を維持するためにブースター接種をする必要がある」と呼び掛けた。

 

カンボジアのWHO代表代行であるパスカル・リングワルド博士は先週「新型コロナウイルスはカンボジアの人々にとって、公衆衛生上の懸念であることに変わりはない。同国は新型コロナウイルスの監視と対応活動を通常の保健プログラムに統合し、長期的なウイルス管理を計画する必要がある」と述べている。

 

同博士によると、WHOは地域社会全体で可能な限り高い免疫力を維持するために、政府が新型コロナウイルスワクチンの接種を促進・維持することを推奨しており、特に医療従事者や高齢者、妊娠中の女性といった優先順位の高いグループのブースター接種率を100%にすることが重要である。

 

カンボジアではフン・セン首相が先月、政府は様々な集まりでのマスク着用と迅速検査の義務付けを解除することを決定したと発表した。

 

しかし、同首相は個人衛生、特に頻繁な手洗いを実践するように促し、保健省に新型コロナウイルスの感染状況に注意するように要請している。

 

保健省の報告によると、27日時点のカンボジアにおける感染者累計は13万8767人で、死亡者は3056人である。

 

 

 

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