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<写真:Khmer Times>
カンボジアは世界銀行(WB)の支援によって2024年に大規模な再就職支援とスキルアップのプロジェクトを開始する可能性があり、WBは4000万ドル(約55億7900万円)の割り当てを提案しているという。
同プロジェクトが実行されれば、同国内に多くの訓練機関(TI)とジョブセンター(JC)が設置される。
労働職業訓練省(MLVT)が7日に発表した資料によると、カンボジア・スキルズ・フォー・ベター・ジョブ・プロジェクト(SBJP)と名付けられた同プロジェクトは、貧困層や社会の下位40%の人々が能力やスキルを身につけ、より収入の高い仕事での就業実現が期待されている。
同プロジェクトは6月27日にWBによる査定を受ける予定である。
MLVTが発表した「ステークホルダー参画計画」の草案によると、プロジェクトの主な受益者はカンボジアで職業訓練に登録または修了し、より良い仕事の機会を求めている今後の労働力と既存の労働力の個人となっている。
同プロジェクトはWBが掲げる「2030年までに同国の極度の貧困を解消」「共栄を高める」という目標にも貢献する。
WBによると、カンボジアでは技術教育及び訓練並びに職業教育及び訓練(TVET)受講者の量と質の両方に課題があり、毎年就職する人の約50%が何の資格もなく、非常に低いスキルで就職しているという。
カンボジアは2025年までに同国の産業構造を労働集約型産業から技能主導型産業へと近代化する目標を設定している。
同目標では衣料品と履物、旅行用品(GFT)部門から、中・高スキルを必要とする部門への移行が含まれる。
カンボジアは1998年〜2019年に掛けて世界で最も速い成長率の1つである年率7.7%のGDP成長を遂げ、2015年にカンボジアが低中所得国の地位に到達した。
この成長は貧困層に恩恵をもたらし、2009年〜2019・2020年の間に貧困率は33.8%から17.8%へと急激に低下している。
目覚ましい進歩と農業からの構造変化にも関わらず、大半の労働者は依然として低スキル、低生産性の仕事に従事しており、同国の課題は雇用の確保ではなく、雇用の質である。
WBの報告書によると、同国の労働生産性は所得水準と比較すると低く、製造業やサービス業では低迷している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。