カンボジア人の死亡率低下、人口が24年間で540万人増加

カンボジア人の死亡率低下、人口が24年間で540万人増加
2023年07月12日 16時34分 公開
カンボジア人の死亡率低下、人口が24年間で540万人増加

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアでは1998年〜2022年の間に人口が1140万人から1680万人に増加している。

 

フンセン首相によると、人口増加の背景には死亡率の低下と平均寿命の伸び、成長の勢いがある。

 

カンボジアでは妊産婦死亡率が2008年の出生10万人あたり810人から、2014年には出生10万人あたり170人、2021〜2022年には出生10万人あたり154人にまで低下した。

 

5歳未満児死亡率は2000年の出生1000人当たり124人から、2010年には出生1000人当たり55人、2021〜2022年には出生1000人当たり16人にまで低下している。

 

カンボジア人の平均寿命は1998年の男性54歳、女性58歳から、2008年には男性61歳、女性64歳まで着実に伸びており、2019年には男性74.3歳、女性76.8歳まで伸びた。

 

同首相は死亡率改善と平均寿命の伸びに関して「政府と開発パートナー、そして民間部門と市民社会が、公衆衛生部門の改善と発展に共同で取り組んできた成果である」と指摘する。

 

しかし、カンボジアは周辺諸国と比較して妊産婦死亡率が高いなど、依然としていくつかの課題に直面している。

 

女性の健康とリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)サービスはまだ普遍的にカバーされておらず、女性の大半はまだ無給か低収入の仕事に就く状態である。

 

また、統計局のハング・リナ局長によると、カンボジアの人口増加率が緩やかなのは、保健省が女性のための避妊プログラムを実施しており、出生数が減少しているからであるという。

 

同省は出産を制限している訳では無いが、人口増加率が上がっても国民経済が成長しなければ均衡が取れないため、現時点では多産を推奨していない。

 

カンボジア政府の「国家人口政策2016-2030」によると、個人は子どもの数や避妊方法について決定する基本的権利を有し、女性や子どもたちが決定するための情報、教育、サービスへのアクセスも提供している。

 

 

 

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