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<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)は、同国とラオスがQRコード決済の新しいプロジェクト「KHQR scan LAOQR」の初段階を正式に始動させたことを発表した。
これによりカンボジア国民はラオスで決済をする際に自国通貨であるリエルをQRコード経由で使用することが可能になった。
先週末にラオスの首都ビエンチャンで開催された開始式では、NBCのChea Serey総裁とラオスのBounleua Sinxayvoravong副総裁が主催を務めた。
同プロジェクトの第一段階では、リエルを預金として持つカンボジア国民が、モバイルバンキングアプリケーションを用いてラオスの取引先にLAO QRコードをスキャンして支払うことが可能となった。
NBCのSerey総裁によると、同プロジェクトはカンボジアとラオスの経済成長、観光、国境を越えた貿易を促進することを目的としており、ASEAN共同体の目的に則った取り組みである。
また、同総裁は同プロジェクトがカンボジアとラオスの経済関係を強化し、新型コロナウイルス大流行後の経済回復を支援するとともに、両国民の利益を目指す金融技術の新しいステージを開くものであると強調した。
一方、Sinxayvoravong副総裁は「このプロジェクトは地域や国際的な経済動向に合わせて革新的な製品やサービスを開発する両国間の緊密なパートナーシップを示している」と述べている。
同プロジェクトの第2段階では、ラオス国民が自国通貨であるキープを使ってカンボジアの取引先でKHQRコードをスキャンし、モバイルバンキングアプリケーションを通じて支払を行うことが可能になるという。
カンボジアはすでにタイとも国境を越えたQRコード決済の協力関係を築いており、両国は6月6日にその第2段階を開始した。
KHQRコードを使用した取引は、既に多くの人々に受け入れられている。
NBCのデータによると、2023年4月時点でのリエルによる取引件数は約17万件で、約2350万ドル(約34億3170万円)の取引が記録されており、米ドルによる取引件数も21万6069件、約3800万ドル(約55億4920万円)に到達しているという。
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