カンボジアとタイ、国境を越えたQR決済フェーズIIを開始

カンボジアとタイ、国境を越えたQR決済フェーズIIを開始
2023年06月07日 16時21分 公開
カンボジアとタイ、国境を越えたQR決済フェーズIIを開始

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアとタイは現地通貨の利用促進と金融包摂、国境を越えた貿易活動の促進、両国の観光振興を目的に、国境を越えたQR決済システムの第2フェーズを開始した。

 

6日にプノンペンでカンボジア国立銀行のChea Chanto総裁とタイ中央銀行のSethaput Suthiwartnarueput総裁が出席する発足式が開催された。

 

同プロジェクトの第1フェーズは2020年に開始され、カンボジア人がモバイルバンキングのアプリケーションを使用してタイの小売店でQRコードをスキャンし、商品やサービスの代金を支払うことが可能になった。

 

第2段階ではカンボジアを訪れるタイ人が加盟店のカウンターに表示されたQRコードをモバイルバンキングアプリケーションで読み取ることで、キャッシュレス決済が可能になる予定である。

 

両国の中央銀行総裁は両行の活動に対する強い支持を表明し、同プロジェクトの開始は市場における自国通貨利用を促進するための前向きな一歩であると述べた。

 

中央銀行の金融安定化レビューによると、2021年には全国で415兆5000億リエル(約14兆380億円)に上る電子決済取引が記録された。

 

電子決済の登録口座数は1950万に増加した。また、取引回数は7億800万回から10億回に急増し、総額は34%増の2728億ドル(約38兆150億円)に達したという。

 

発足式に先立つ会談では両国の連帯と友好、経済協力とマクロ経済、銀行セクターの発展、FinTechの強化に関する協議が行われた。

 

 

 

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