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<写真:Khmer Times>
ラオスのライドヘイリング・プラットフォーム最大手「Loca」が、カンボジアへの事業拡大を計画している。
Locaは拡大計画の一環として、プノンペンで外国企業の現地市場参入を専門に支援する先駆的企業の1つであるConfluencesと提携した。
カンボジアでの事業拡大は、数ヶ月前にラオスで開始された同社のデジタル決済サービスLoca Payに続くものである。
フィンテックニュースシンガポールは「Confluencesは電気自動車(EV)タクシー、EV充電ステーション、Loca Pay決済プラットフォームなど、Locaの最も革新的で成功を収めている製品やサービスを提供し、Locaのカンボジア進出を支援する」と報じた。
Confluencesのプレス声明によると、同社はLocaの市場参入能力を支援し、ベンチャーチームがカンボジアでのアプリ拡大に向けてパートナーシップを模索する。
カンボジアはLocaにとってラオス以外では初めての市場であり、アプリの地域的拡大の幕開けとなる。
LocaのCEO兼共同設立者であるSouliyo Vongdala氏はプレス声明で、カンボジアがLocaにとって魅力的な市場であるのは、政府が持続可能で環境に優しく、革新的な製品やサービスを支持しているからであると述べた。
同氏によると、カンボジア政府がこのような開発を支援し、都市人口の急増、収入増加、環境への意識の高まり、モバイルの大幅普及などでキャッシュレス社会が到来したことで、カンボジア市場は非常に大きなチャンスをもたらしている。
同氏は「Locaでは持続可能性、製品の品質、革新性、利便性と優れた顧客サービスを常に開発の柱としてきた。当社の革新的な製品と環境に優しい移動・決済サービスはカンボジア人のニーズを満たすと確信しており、ラオスと同様にカンボジアの発展に貢献できることを楽しみにしている」とコメントした。
5年前に設立されたLocaは、ラオスの首都ビエンチャンに本社を置く画期的なライドヘイリングサービスで、700台以上の車両を保有し、10万人の利用者を抱える同国有数のタクシーサービスとされている。
大手ビジネス誌フォーブスは、2021年の「アジアのトップ100」にLocaをラオス企業として初めて選出した。
Locaによると、同社はタクシー業界の一般的な問題に対処することを目指しており、標準的で透明性の高い価格設定、リアルタイムの追跡システム、顧客が常に支払い内容を把握できるようにする走行履歴の提供など、透明性を誇りとしている。
また、同社は信頼性と安全性を優先し、すべてのドライバーと車両にオフラインの確認プロセス通過を義務付け、リアルタイムのサポートと監視を提供しているという。
すべてのドライバーは、徹底的な身元調査を受け、地方自治体によって確認され、保険に加入している必要がある。
さらに、Locaで行われるすべての移動はラオスの保険会社「APA Insurance」で最高2万5500ドル(約375万円)まで保険がかけられている。
LocaはVisaやMastercard、UnionPayなどの主要決済カード、独自のLoca Pay決済システム、QR決済の国家標準であるラオスQRコード、現金を含む複数の決済オプションを通じて決済することが可能である。
その他、バイクの二人乗り、エクスプレス配達、食料品の配達、Locaアプリによる保険購入、EV融資、EV急速充電ネットワーク、独自の決済サービスLoca Payなどのサービスや商品を提供している。
2022年12月に開始されたLoca Payは、Locaアプリに組み込まれたデジタル決済機能であり、このサービスではQRコードを通じてより簡単かつ安全に支払いを行うことが可能である。
ユーザーは一度支払いに使用するカードをリンクするだけで、QRコードをスキャンし、Locaアプリを使用した決済を行うことが可能となる。
ConfluencesのCEO兼ベンチャー責任者であるSoreasmey Ke Bin氏は「現時点ではLocaと一緒に市場調査を行なっている。LocaはSuperAppとして、カンボジアで展開できるアプリケーションをいくつか持っているが、それぞれにビジネスアプローチと戦略を検証する必要がある」と述べている。
また、同氏はConfluencesにとってこのプロジェクトは、メコン・サブリージョンにチームとサービスラインを展開するための重要なプロジェクトであり、カンボジアやカンボジアを拠点とする企業をさらに誘致し、ラオスの企業も同じように誘致したいと考えているとの見解を示した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。