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<写真:Khmer Times>
カンボジアでは今年1〜9月に180件以上の児童虐待と性的搾取が確認されており、同国の各機関はあらゆる形態の児童虐待を防止するキャンペーンを強化する意向である。
APLEカンボジアが10月初旬に発表した報告書によれば、180件以上の児童虐待と性的搾取のうち、130件がオンラインでの性的搾取に関連していることを明らかにした。
APLEのSamleang Seila事務局長は、カンボジアにおける児童の性的虐待とオンライン搾取に関する調査は、オンライン上の虐待や搾取から児童を保護するため、全ての人が協力する必要がある懸念事項であることに変わりはないとしている。
また、カンボジアにおける新しい研究によると、12歳〜17歳の子どもの80%以上がインターネットを利用しているという。
子どもたちや10代の若者がオンラインで多くの時間を費やしている一方、多くはオンライン上の性的虐待や搾取のリスクを理解していない。
Seila事務局長は加害者の手口はますます複雑化・悪質化しているため、関係者全員が協力してこの問題を解決することが重要であり、性的虐待や搾取の犠牲となった子どもたちが生涯にわたって身体的・精神的影響を受けることは明らかであると指摘する。
被害に遭った児童の多くが、恥や信頼の喪失、絶望や怒りを感じており、迅速なサポートが求められている。
被害児童の回復プロセスは困難であり、家族、保護者、専門家、そしてコミュニティからの継続的なサポートが必要である。
郵政通信省・情報通信技術総局のネアン・マオ局長は、サイバーティップラインからのデータに基づいて、2022年にカンボジアでオンラインにアップロードされた児童性的虐待の画像が約22万件であったことを明らかにした。
この数値は2021年の約40万件よりは減少しているが、2020年の約10万件よりも増加している。
マオ局長は、脅威や詐欺、データ窃盗、個人情報詐取などのリスクも高いままであると指摘する。
また、カンボジアでは10人に1人の子どもがオンラインでの性的虐待や搾取のリスクにさらされているという報告もある。
同国の子どもたちは、ネットへの不適切な写真の公開や親への報告を避けるために犯罪者から金銭を要求される事例が増加している。
マオ局長によると、デジタルテクノロジー企業の協力なしには、これらの問題に適切に対応することは困難である。
プノンペンのカンボジア赤十字のChin Bunthoeun事務局長は、同国がオンライン虐待の防止と対応のための取り組みを進めており、児童保護の向上に努め、カンボジアと世界の子どもたちの利益を最優先する活動を行っていることを明らかにしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。