カンボジアで懸念される早婚問題、女子児童婚率は約20%

カンボジアで懸念される早婚問題、女子児童婚率は約20%
2023年06月06日 13時04分 公開
カンボジアで懸念される早婚問題、女子児童婚率は約20%

<写真:Khmer Times>

 

国際NGO(非政府組織)であるプラン・インターナショナルは、カンボジアの若者が18歳未満で結婚を強いられ、早すぎる結婚をしていることに懸念を表明している。

 

同NGOは子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する組織である。

 

プラン・インターナショナル・カンボジア(PIC)のYi Kimthan副所長は4日、2021年〜昨年に掛けた18歳未満の女子児童婚率が19%、男子が6%であり、15歳以下女子児童の1.8%が結婚を強制されていることを明らかにした。

 

この統計は毎年実施されるカンボジア人口・健康調査に由来している。

 

18歳未満の女子児童婚率は2014年以降に25%から19%、男子は9%から6%、15歳未満女子児童については2%から1.8%へと減少傾向にある。

 

カンボジアの農村部では依然として早婚が一般的であるため、同副所長は政府による農村部や遠隔地、民族を中心に男女間の早婚や強制的な児童婚を防止するための政策導入を要望している。

 

女性社会学会のKeo Pich Thida会長によると、早婚理由の大半は学校脱落による社会的知識の不足が原因である。

 

社会的知識が不足していると、愛の心地良さが人生をより良くしてくれると安易に想像し、早すぎる年齢で結婚を決意することが多いという。

 

同会長は関係省庁、特に地方自治体に対し、少女や子供たちが早すぎる結婚の決断をしない様な教育の実施を強く要望している。

 

また、カンボジアでは若い既婚女性の離婚率が年々増加しており、独身女性や母親にとって深刻な困難を解決するために早急に対処しなければならない。

 

プノンペン市裁判所が発表したデータによると、2013年には約1200組が離婚を申し立て、70%は女性側の離婚要望であった。

 

 

 

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