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<写真:Khmer Times>
昨年のASEAN議長国就任時に一定の成功を収めたカンボジア人民党(CPP)のフン・セン氏は、和平仲介のため日本側と組んでミャンマー与党との対話を再度求める意向を表明した。
フン・セン氏は、2021年にミン・アウン・フライン国軍最高司令官が率いる軍事クーデターでアウン・サン・スー・チー国家顧問(当時)率いる国民民主連盟(NLD)が追放されてから、戦争で荒廃したミャンマーを訪れた唯一のASEANトップリーダーである。
フン・セン氏の意向は11日に日本財団の笹川陽平会長がプノンペンのCPP本部を表敬訪問した際に発表されたものであり、CPPは「フン・セン氏と日本財団会長は、ミャンマーを訪問することに合意した」との声明を発表している。
この表敬訪問で両氏はミャンマーの状況改善に向けて話し合いを行なった。
笹川氏はフン・セン氏を「キーパーソン」として高く評価し、カンボジアがかつてミャンマーのような困難を経験したこと、そしてフン・セン氏が数十年の内戦を和平に変えたことを指摘した。
しかし、両者のミャンマー訪問の予定日はまだ明らかにされていない。
笹川氏はフン・セン氏のリーダーシップを賞賛するとともに、同氏の功績や経験を共有し、資料の編纂を希望した。
アジアン・ビジョン・インスティテュート(AVI)のリサーチ・スーパーバイザーであり、国際公共政策研究所(IISPP)の講師であるThong Mengdavid氏によると、影響力があるフン・セン氏はミャンマーの和平推進において重要な役割を果たしており、日本財団との連携が期待される。
また、同氏はフン・セン氏がこの取り組みを成功させる鍵であると考えており、「ASEANと日本の協力により、ミャンマーは平和的な政治対話を進め、来年に選挙を行う可能性が高まる」と説明した。
フン・セン氏は昨年1月にミャンマーを訪れ、ミン・アウン・フライン国軍最高司令官と会談を行った。
その後、ASEAN特使のプラク・ソコン氏はミャンマーを訪れ、平和的解決を求めた。
スー・チー氏は多くの罪で有罪判決を受けていたが、一部が赦免された。
カンボジア王立アカデミー傘下の国際関係研究所のキン・ペア所長は、フン・セン氏の影響力を認め、同氏がカンボジアの外交政策に大きな影響を持つことを指摘した。
インドネシアが今年主催するASEAN首脳会議では、ミャンマーが議長国を引き継がない決定がなされ、フィリピンが後任となることが決定している。
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