ユニセフ地域局長、カンボジアにおける子供への暴力停止を呼びかけ

ユニセフ地域局長、カンボジアにおける子供への暴力停止を呼びかけ
2023年12月11日 11時56分 公開
ユニセフ地域局長、カンボジアにおける子供への暴力停止を呼びかけ

<写真:Khmer Times>

 

国連児童基金(ユニセフ)の東アジア太平洋地域ディレクターであるデボラ・コミニ氏は8日、カンボジアにおける児童に対する暴力の終結を強く訴えた。

 

同氏は8日に3日間の訪問を終え、子どもの権利の推進とユニセフ・カンボジアの子ども保護システムおよび最も脆弱な子どもや若者へのケア支援を視察した。

 

同氏は省庁関係者や開発パートナーと会合を実施し、あらゆる環境における児童に対する暴力の終結と不必要な家族分離の終結を訴えた。

 

カンボジア民主衛生調査2021–2022によると、1~14歳の児童の66%が家庭内で暴力的な懲戒を経験しており、27%の保護者が子どもを適切に育てるために体罰が必要であると考えているという。

 

ユニセフ・カンボジアは、子どもに対する暴力の防止と肯定的な懲戒の促進のため、文化省主導で寺院で実施されているプログラムを支援している。

 

同プログラムは家族の暴力に対する態度、信念、行動を変革し、学校、家庭、コミュニティで子どもたちが安全に成長・発展できる環境を作ることに重点を置いており、2023年10月までに571の寺院から1131人の僧侶が児童保護に関する研修を受け、7万6000人以上にリーチした。

 

しかし、カンボジアの子どもたちの状況は依然として深刻で、2人に1人の子どもが重い暴行を受け、4人に1人が感情的虐待を受けており、20人に1人の少女と少年が性的暴行を受けているという。

 

家庭、学校、住宅型ケア施設、コミュニティでの暴力と体罰にさらされることが、子どもたちの身体的および精神的健康に深刻な影響を与えている。

 

短期的な影響は身体的な傷害や感情的なトラウマであるが、子ども時代に暴力を経験することは青年期や成人期に感情的、行動的な問題につながることがある。

 

壊れた家族の子どもたちは高いレベルの暴力や搾取、人身売買、性的虐待、オンラインでの性的搾取、強制的な物乞いに晒され、路上で生活または働いている何千人もの子どもたちに加わる大きなリスクに晒されている。

 

 

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