Bakong支払いシステム、カンボジア人の通貨使い分けの現状

＜写真：Khmer Times＞

Bakongプラットフォーム上でカンボジア人は食料品やガソリン、トゥクトゥクの運賃といった低価値の取引にリエルを使用することを好み、住宅賃貸やローンのEMI支払い、航空券、ホテルの宿泊費といった高価値の取引にはドルを使用することが明らかになった。

カンボジア国立銀行のデータによると、KHRでの平均Bakong取引は117万8223.57リエル（290ドル）であり、ドルでの平均Bakong取引は406ドル（約5万9880円）である。

2023年のBakongの総取引数は2億回で、そのうち66％である1億3200万回がドルであり、残り6900万回はリエルであった。

金額に換算すると、Bakongはリエルで81兆500億リエル（約2兆9480億円）、ドルでは535億6000万ドル（約7兆9000億円）の取引となっている。

カンボジア銀行協会（ABC）によると、Bakongは国内のスマートフォンの普及と並行して成長している。

大半の人々が物理的な財布や現金を持ち歩いておらず、正確なお釣りを持っていないことがある。

そのため、数百リエルやセントしかない取引を支払う場合には、Bakongを使用する方が理にかなっている。

また、Bakong取引で店舗はリエルとドルの両方をオプションとして表示可能であるが、ドルのみを表示している場合が多く、リエルの取引回数の少なさにつながっているという。

そのため、銀行家たちはリエルでの取引を増やすためのさらなる努力が必要と感じており、QRコードスキャナやPoS機械であれ、金融リテラシーの向上とリエルベースの取引へのより一層の推進が必要である。

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