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<写真:Khmer Times>
シンガポール最大規模のマネーロンダリング事件で、カンボジア国籍のスー・ウェンチャン被告(32)が2日に有罪となり、13か月の懲役刑を言い渡された。
同被告は現金と資産で30億ドル(約4547億4750万円)以上が押収された捜査において、有罪判決を受けた10人の外国人のうちの最初の人物である。
検察は同被告に対して、590万ドル(約8億9430万円)以上の価値がある資産の没収と12か月〜15か月の懲役を求めていた。
同被告は違法な遠隔賭博犯罪からの利益として60万ドル(約9094万9500円)以上の現金を所持し、50万ドル(約7579万1250円)の犯罪収益を使ってメルセデス・ベンツの車を購入したとして、2つのマネーロンダリングの罪を認めている。
また、判決にあたって同被告の他の9つの罪も考慮された。同被告は2023年8月15日にシンガポールで逮捕されて以来、約8か月間拘留されている。
グレース・テオ副検察官によると、同被告は2019年頃にフィリピンを拠点とする違法な遠隔賭博業に関与していた。
このビジネスは中国の人々を対象とし、顧客がオンラインで賭けをすることを可能にするウェブサイトを運営しており、同被告は毎月得た利益の分け前を受け取っていた。
中国でオンライン賭博は違法である。
2021年に同被告の妻が子どもたちにシンガポールで勉強させたいと要望し、同被告はシンガポールに移住した。
同被告はシンガポールにいる間も違法な賭博サービスの提供に関与し続け、ビジネスのためにしばしばフィリピンに渡航していた。
2023年6月に同被告は遠隔賭博業務の財務を管理する人物Bに連絡を取り、2つのスーツケースを持ってBの自宅に行き、100万ドル(約1億5150万円)を受け取った。
同被告は金をシンガポールに持ち帰り、借りていた家の金庫に入れた。2023年に警察が捜索を行った際には、金庫から60万1706ドル(約9120万8090円)の現金が見つかった。
同事件ではキプロス国籍のスー・ハイジン被告(41)が4日、中国国籍のワン・バオセン被告(32)が16日に有罪を認める予定である。
これまでに押収された資産には、207件の不動産、77台の車両、銀行口座の14億5000万ドル(約2197億9460万円)以上、さまざまな通貨での7600万ドル(約115億2020万円)以上の現金が含まれる。
また、数千本の酒類とワイン、3800万ドル(約57億6010万円)以上の価値がある暗号通貨、68本の金塊、483個の高級バッグ、169個のブランド時計、580個の宝飾品も押収された。
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