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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府はベトナムに対し、17億ドル規模の「フナン・テチョ運河」プロジェクトに関する透明性を保証すると表明した。カンボジアの高官は、計画と建設に関して常に透明性を確保してきたとし、カンボジアの長年の同盟国であるベトナムは、このプロジェクトにおいてカンボジア政府を信頼すべきであると述べた。
この発言は、ベトナム外務省がメコン川および周辺環境に対する影響を包括的に調査・評価する共同研究を要請したことを受けたものである。
ベトナム外務省のドアン・カク・ベト副報道官は、定例記者会見で、ベトナムがカンボジアのフナン・テチョ運河プロジェクトの実施を尊重し、支持する考えを示した。しかし、ベト副報道官は同時に、メコン川がベトナム、ラオス、カンボジアの深い連帯の象徴であり、共同資源としての重要性を強調した。
ベト副報道官は「メコン川は、三国間の特別な連帯と友情の象徴であり、貴重な資産である」と述べ、全ての流域国が効果的かつ持続可能な水資源管理に協力し、将来世代に利益をもたらすことを希望するとした。
また、包括的な影響調査の重要性を強調し、ネガティブな影響を最小限に抑えるための措置を講じることを求めた。
これに対し、カンボジアのソー・ナロ首相付大臣は、ベトナムの支持を歓迎すると表明しつつ、フナン・テチョ運河の影響に関するさらなる調査は必要ないと強調した。ナロ氏は、すでに40人以上の専門家による26か月間の詳細な調査が行われており、メコン川や周辺環境への重大な影響はないと確信していると述べた。
カンボジア政府は、プロジェクトの開始以来、ベトナム政府に対して様々なチャネルを通じてこのプロジェクトに関する保証を提供してきたとされている。ナロ氏は、メコン川委員会に調査報告を提出しており、ベトナム側がその資料にアクセスすることが可能であると付け加えた。
カンボジア政府によるフナン・テチョ運河建設の発表以降、ベトナム政府はたびたび懸念を表明してきたが、ナロ氏は、その懸念はカンボジアが運河完成後、水路輸送においてより自立し、ベトナムの水路への依存が減少する可能性に起因しているかもしれないと指摘している。
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