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<写真:Khmer Times>
上院議長のフン・セン氏は、ブルガリアの新聞がフナン・テチョ運河に関する虚偽かつ誤解を招く記事を掲載したとして強く反発した。また、政府は野党グループが外国で発信する偽情報に惑わされないように国民へ呼びかけた。
5日にブルガリアの新聞「セガ」はフナン・テチョ運河について「中国がメコン川沿いの交通を迂回させることでカンボジアをベトナムから切り離す」と題した記事を掲載した。
記事では17億ドルの巨大プロジェクトを「中国資金」とし、運河の建設がカンボジアが中国との関係を深め、ベトナムとの同盟を低下させる兆しであると述べている。
また、フン・セン氏が1979年にベトナム軍の助けを借りてクメール・ルージュ政権を打倒した役割を指摘しつつ、今日ではベトナムとの「兄弟的友好」を公式に否定せずに中国との友好関係を求めていると批判した。
さらに、フン・セン氏が2021年にプロジェクトの研究を承認した際に、政治的目的、特に彼の息子で後継者であるフン・マネット首相を支持するためにこのプロジェクトを利用したと非難した。
また、フナン・テチョ運河が地域への環境影響を懸念し、中国が東南アジアで軍事的影響力を拡大する手段として利用されると述べた。
フン・セン氏はソーシャルメディアを通じて、この記事の虚偽の主張に反論するとともに、フナン・テチョ運河の建設は「中国の資金」によるものではないと強調し、運河の建設において、国営企業と地元企業が大部分の投資を担っていると述べた。
フン・セン氏によると、フナン・テチョ運河の建設において、シアヌークビル港(PAS)とプノンペン港(PPAP)が51%の株式を保有し、OCICが49%を保有している。
両港への投資は21kmをカバーし、プロジェクトの第一セクションの水路運営を対象とし、残りの49%はOCICが管理している。
また、フン・セン氏は、運河の建設や中国との関係強化がベトナムや他の国々との関係に影響を与えることはないとして「カンボジアは友人を捨てたことはない!友好国との関係は色とりどりの花のように豊かである」と述べた。
さらに、運河プロジェクトが息子の権力掌握を助けたり、中国の軍事的影響力を拡大するためのものであるという主張に対して「フン・マネット首相の就任は民主的選挙によるものであり、アメリカのブッシュ親子の大統領選挙と同じようなものである」と否定した。
首相付大臣のソー・ナロ氏は、フナン・テチョ運河プロジェクトに関する外国メディアの不公平で根拠のない報道を信じないように国民へ呼びかけた。
運河の建設はBOT(建設-運営-譲渡)契約の下で計画されており、約4年で完成する予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。