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<写真:Khmer Times>
ベトナム政府当局は、ホーチミン市とカンボジアを結ぶ新たな高速道路プロジェクト「ホーチミン〜モクバイ高速道路」が2027年12月までに完成し、利用可能になる予定であることを確認した。
この高速道路は現在建設中の「プノンペン〜バベット高速道路」と接続し、両国間の物流と移動を円滑にする役割を果たす。
ホーチミン市とモクバイ国際国境ゲートを経由しカンボジアに至るこの高速道路は、最短ルートとして期待されており、完成すればホーチミン市とプノンペン間のアクセスが飛躍的に向上する。
ホーチミン〜モクバイ高速道路プロジェクトは、2024年8月初旬にベトナムの首相によって承認され、総投資額は1兆9600億ベトナムドン(約8億ドル)に上る。
投資の49%はベトナム政府の資金で賄われ、残りは民間投資家から調達される。
このプロジェクトは、建設・運営・移譲(BOT)方式で実施され、14年10カ月の運営期間を経て政府に引き渡される計画であるという。
全長約50kmに及ぶ高速道路は、初期段階では4車線で建設され、次の段階で6車線に拡張される予定であり、最終的な道路幅は25.5mとなる。
ホーチミン市交通事業投資建設管理委員会のルオン・ミン・フック所長によると、同市人民委員会が交通局に対し、年内に事前準備、承認、投資家の調査、用地補償の完了を指示している。
同氏は2025年第2四半期には建設を開始し、2027年12月31日までに完成させることを目指しているとして、カンボジア側のプノンペン〜バベット高速道路との同期を図ることを強調した。
ベトナム当局は、このプロジェクトがホーチミン市とカンボジアを結ぶ国際的な輸送ルートの能力を向上させるだけではなく、交通渋滞や過負荷に悩む現行の国道22号線の負担を軽減する重要な取り組みであると称賛している。
一方、カンボジア側では、プノンペン〜バベット高速道路の建設が2023年6月7日に正式に開始されており、約4年で完成する見込みである。
中国路橋公司による13億ドルの投資で進行中のこの高速道路もBOT方式で開発されており、50年間の運営権が中国側に付与されている。
プノンペン〜バベット高速道路プロジェクトは、中国の「一帯一路」構想の一環として推進されており、カンボジアとベトナムの地域連携を強化する重要な物流開発プロジェクトと位置付けられている。
また、このプロジェクトは、タイ、ミャンマー、中国本土への地域的な連携も強化することが期待されている。
2023年6月の起工式で、元首相のフン・セン氏は「この高速道路は、カンボジアとベトナム間の投資、貿易、観光、そして国境を越えた輸送の成長を後押しするであろう」と述べた。
また、この道路はカンボジア全体の経済成長を促進するものであり、高速道路を利用することで時間とコストの両方が節約可能であると強調した。
物流コストの削減は、フン・マネット首相の新政権の主要な政策課題であり、効率的な交通インフラの整備が製造業への投資促進につながることが期待されている。
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