米国とカンボジア、経済関係強化へ

米国とカンボジア、経済関係強化へ
2025年09月30日(火)00時00分 公開
米国とカンボジア、経済関係強化へ

<写真:khmertimeskh.com>

 

アウン・ポーンモニロット副首相兼経済財務相は27日、訪問中の米国議会代表団と会談し、経済成長、投資促進、雇用創出に向けた両国の協力強化について意見を交わした。

 

代表団はアダム・スミス下院議員を団長とし、マイケル・バウムガートナー下院議員、クリッシー・フーラハン下院議員が同行した。

 

商業相チャム・ニムル氏とも別途会談を行い、貿易拡大や投資機会の創出を議論した。

 

ポーンモニロット副首相は会談で、過去30年間の安定的な経済成長を説明し、経済の多様化や制度改革、投資環境改善に向けた政府の取り組みを紹介した。

 

その上で、教育やSTEM分野、医療における技術支援の継続を米国に要請し、国際競争力の強化を目指す考えを示した。

 

米国側は、カンボジアの貧困削減や安定維持における進展を評価し、商業関係の強化、デジタル化支援、不正対策、持続可能で包摂的な経済成長の実現に向けた協力を表明した。

 

会談には在カンボジア米国商工会議所や米国企業関係者も出席し、イノベーションと協業を通じた貿易拡大について意見交換が行われた。

 

カンボジア財務経済省は、今回の高官会談を両国の経済的パートナーシップ深化に向けた強い意思の表れと位置付けている。

 

経済学者ダーリン・ダック氏は、米国との貿易関係を「強固かつ互恵的」と評価し、繊維・履物中心の輸出構造から脱却し、技術、教育、観光、グリーンエネルギーなど新分野での協力拡大を提案した。

 

2025年1月から8月にかけての米カンボジア間の二国間貿易総額は85.5億ドルで、前年同期比23.6%増加した。

 

このうちカンボジアからの輸出は83.1億ドル(23.2%増)、米国からの輸入は2.43億ドル(39.8%増)に達し、両国の経済関係はカンボジアの経済戦略において中核的な位置を占めつつある。

 

 

 

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