カンボジア中銀、フィンテック導入促進に尽力

カンボジア中銀、フィンテック導入促進に尽力
2024年09月20日(本日)00時00分 公開
カンボジア中銀、フィンテック導入促進に尽力

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総裁は18日、フィンテックの採用、革新、公正な競争を促進するため、民間セクターに対して積極的な取り組みを呼びかけた。

 

NBCは消費者がカメラに笑顔を見せるだけで決済が可能となるシステムの開発を進めている。

 

同総裁は「Fintech for All: Impact and Sustainability(すべての人のためのフィンテック:影響と持続可能性)」がテーマに開催されたCamTechサミット2024で、カンボジア金融技術協会(CAFT)の会長であるレミ・ペル氏と共に会議を主催した。

 

このテーマは包括的なデジタル環境育成を目指すNBCの取り組みを反映している。

 

同総裁によると、フィンテックを議論する際には、決済システムのインフラが重要であり、これは単なる取引手段ではなく、消費者、企業、金融機関間の円滑な相互作用を支える基盤である。

 

さらに、NBCがITチームと協議し、消費者がカメラに笑顔を見せるだけで即座に決済可能なシステムの開発を進めていることを明らかにした。

 

また、同総裁は効率的な決済システムが信頼促進、ユーザー体験向上、金融サービスの革新を支える枠組みを提供するとした上で、NBCが信頼可能な決済システムの開発を優先事項として、革新的かつ安全で効率的な決済構造の確立を目指しているとした。

 

この取り組みは政府の金融包摂アジェンダを支援し、経済発展に貢献するものである。

 

NBCはフィンテック採用、革新、公正な競争を促進するため、2020〜2025年フィンテック開発ロードマップを策定しており、これは2019〜2025年国家金融包摂戦略、2023〜2028年カンボジア金融技術開発政策、そして2021〜2035年カンボジアデジタル経済・社会フレームワークと緊密に連携している。

 

同総裁は「NBCと民間セクターの対話と交流を通じて、共通の目標に向けた取り組みをさらに進めたい」と述べ、課題解決に向けた協力を呼びかけた。

 

また、規制当局と民間セクターとの対話の重要性を強調し、NBCがシステムと消費者の保護者としての役割を果たし、透明性を確保することで革新を支援することを約束した。

 

さらにNBCは、タイ、ベトナム、ラオス、ユニオンペイ・インターナショナル、韓国のJBフィナンシャルグループなどと国際的な連携を強化しており、近日中にマレーシアとの協力も開始する予定であるとした。

 

同総裁によると、国際連携の主な目的は、包括的な決済システムの強化と国境を越えた接続性改善、ならびに現地通貨使用促進であるという。

 

NBCは今後、シンガポールや中国、インド、日本、フィリピンを含む地域のパートナーとの連携も強化していく方針である。

 

 

 

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