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<写真:Khmer Times>
2024年版「自然保護指数(Nature Conservation Index:NCI)」が10月に発表され、カンボジアは対象となった180カ国中159位にランク付けされた。
スコアは100点満点中49点で、同国の生物多様性保全の取り組みが国際的に厳しい評価を受けていることが明らかとなった。
この指数はイスラエルのベン=グリオン大学と非営利組織BioDB.comが共同で開発したものである。
評価基準には保護地域の割合、絶滅危惧種の状況、保全関連法規など25の指標が含まれる。
指数の目的は生物多様性保全戦略を世界規模で支援し、保全努力の重要性を啓発することにある。
2024年のNCIで1位を獲得したのはルクセンブルクで、スコアは70.8点であった。同国は豊かな生物多様性と積極的な保全活動、将来の見通しが高く評価された。
次にエストニア、デンマーク、フィンランド、英国が続いている。
一方、最下位の180位となったのはミクロネシア連邦でスコアは40.5点、179位がイラク、178位がトルコ、177位はキリバス、176位がインドであった。
特筆すべきは、アジアの中で15位にランクインしたブータンである。同国は国土の51%以上を保護地域として指定しており、アジア最高の割合を誇る。
カンボジアはインドシナトラ、アジアゾウ、ベンガルヤマネコ、マレーグマ、シャムワニ、イラワジイルカなど、多様な生物種の生息地となっている。
しかし、これらの多くは絶滅の危機に瀕していると報告されており、その背景には違法な野生生物取引や森林破壊が挙げられる。
また、急速な都市化や工業化も環境劣化を促進し、地域の生態系バランスに深刻な影響を及ぼしている。
NCIの報告はカンボジアを含むアジア諸国が直面する課題に警鐘を鳴らしており、政府および関連機関は、持続可能な開発と生物多様性保全の両立を目指す政策の強化が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。